歯の色調はエナメル質表面、あるいはエナメル小柱と呼ばれる部位に存在する有機色素といわれています。
歯科医院で行うホワイトニングは主に過酸化水素を用います。
過酸化水素が酸化され、特殊な環境におくことで強いフリーラジカルとなり、有機物質を分解し着色の程度を低下させます。
この作用は、着色物である有機成分に作用し、歯質に対する為害作用はほとんどないといわれています。
ホワイトニングの効果は歯科医師と、患者との共通の認識が必要です。
着色の程度はシェードガイドを使い、認識していただきます。
また、治療前の口腔内写真、治療後の口腔内写真は必ず撮影し、治療効果を検討します。
歯の表面の質(つるつるしているか、凸凹が大きいか)、着色のむらがあるか、色の程度(茶系が強いか、黄系が強いか)
など、様々な条件により効果は左右されるため、術前の診査が大事になります。
後戻りについて。
ホワイトニングの効果が持続すれば良いのですが、少し着色が出てきます。(後戻りといいます)
完全に元には戻らないにせよ、生活習慣により、着色は避けられません。
気にされる方は1年に1回のホワイトニングをお勧めしています。