アーカイブ: 10月 2011

歯間ブラシとデンタルフロス

「歯周病に効くお薬はありませんか?」

よく患者さんから質問をされます。

答えは「歯周病に効くお薬はありません。」です。

歯周病は細菌が原因ですので、抗菌剤が効きます。

しかし、細菌は死んでもすぐに増殖します。

原因となっている「何か」を改善しなければ治らないのです。

その一つにお手入れがあります。

尾澤歯科医院では、来院された方全員に歯磨き指導を行っています。

「1日3回みがいているよ。だから大丈夫」 などとよく患者さんに言われます。

回数、磨く時間は歯周病とは関係がありません。

磨き方が大事なのです。

そして、歯ブラシで届かないところを磨くことが大事です。

若年者や、初期の歯周炎の場合はデンタルフロス(糸ようじ)をお勧めします。

歯周炎が進行すると、歯肉が下がって歯と歯の間にすき間ができます。

そのような場合には、歯間ブラシが適しています。

1日1回でもいいですから歯間ブラシ、デンタルフロスを使用することをお勧めします。

 

投稿日: by nomura

PRP

PRPとは、Platelet-rich plasmaの略で、多血小板血漿のことです。

16日はインプラントの講習会の講師として、PRPの話を講義しに行きます。

PRPは1998年に発表された手法ですので、決して新しいものではありません。

自己の血液から血小板を抽出し、インプラントなどの手術に用います。

血小板は多くの増殖因子を有しているため、骨や創傷の治癒を促進させる作用があります。

自己血なので、安全に行うことができますし、低コストで済むため優れた手法といえます。

尾澤歯科医院でも骨の造成が必要な場合などに使用します。

傷の治りが早いのを実感しています。

投稿日: by nomura

かみ合わせと頭痛について

尾澤歯科医院には頭痛を訴える患者が多く来院します。

歯科医院のため、頭痛を治してほしいと来院するわけではありません。

日本全身咬合学会の健康調査票に記入していただき判明することが多いです。

咬合不全により顎の周囲組織等に負荷がかかることで頭痛を引き起こす場合と、

咬合とは全く関連がなく頭痛を引き起こす場合があります。

痛みを放置することで「痛みの悪循環」を生じてしまいます。

寝込むほどの痛み。吐き気がある痛み。動くとより悪化する痛み。

このように、強い痛みがある場合は特に、頭痛専門医にかかることをお勧めしています。

最近では脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の不足が頭痛のもとになっているといわれています。

消炎鎮痛薬ではこの痛みのもとには作用しないといわれています。

頭痛の専門医に診ていただき、正しい判断のもとに治療することをお勧めします。

尾澤歯科医院では、かみ合わせ治療を行う前に、スプリント等で効果が現れない場合は歯を削ったり被せたりすることはいたしません。

また、治療前に頭痛専門医にかかるようお勧めする場合があります。

投稿日: by nomura