葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。
フッ素の歯面塗布についてお話します。
当院ではすべての来院患者の歯にフッ素を使用しています。
高濃度(2%)のフッ素は、むし歯のリスクの高いこどもや大人に使用します。
また、歯科衛生士による歯面の機械的研磨をおこなうペーストには、低濃度(0.1%)フッ素が含まれています。
歯科医院に来院する患者さんは、むし歯や歯周炎で来院する患者さんなので、なにもなく来院する方はいません。
したがって、当院にてフッ素を使用しない患者さんは、ほぼいないということになります。
フッ素は歯質を強化して、むし歯への抵抗性を高めることを期待しています。
反面、高濃度フッ素による急性の毒性は無視できません。
急性毒性のフッ素濃度は約2mg/kgといわれています。
1人あたりに用いるフッ素歯面塗布の量は約2mlです。
2ml中にはフッ素が18mg含まれています。
18mgのフッ素は、小学生のお子さんでも安心して使用できる量です。
フッ素はこどものためだけではありません。
大人にもたいへん有効なんです。
大人になると、歯の根元にできる「根面むし歯」が増えてきます。
「根面むしば」を予防するのにフッ素は有効です。
また、高齢者は唾液が少なくなってくるため、むし歯になりやすいです。
年齢を問わず、フッ素の歯面塗布は有効です。
安全な方法なので、安心して治療をお受け下さい。
2012年7月28日