アーカイブ: 6月 2013

よい歯のつどい

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

昨日の6月29日(土)、テクノプラザかつしかにおいて、「よい歯の集い」がおこなわれました。

 

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葛飾区歯科医師会の手伝いとして参加しました。

葛飾区の幼稚園、小学校、中学校の歯科検診にて選ばれたむし歯のない園児、児童、生徒を表彰ました。

中学生までは、生活習慣づけが大事です。

大人になってからでは、なかなか身に付かないからです。

・食べたら歯みがきをすること。

・おやつは決められた時間にたべること。

・甘い食べ物はむし歯になる危険性を認知し、予防すること。

など、大人が主導してあげればむしばゼロのお子さんがもっと増えるはずです。

歯の重要性は失ってから分かったと言う方が多いけれど、

失う前に、大切なお子さんには生活の習慣づけをお願いします。

 

投稿日: by nomura

歯を抜くか 歯を残して治療するか?

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

出来るだけご自身の歯を多く残す事を最優先としています。

しかし、治療の限界がありますので、残すことで健康を害してしまう場合は抜歯することをお勧めしています。

それでも残してほしいという訴えがある場合。

これは治療とは言えません。

説明してもわかっていただけない場合はそのまま放置します。治療はしません。

我々には歯を残す基準があります。

・残すことで何らかのメリットがある場合。

・かぶせ物やつめものにより、きちんと咬むことができること。

・かぶせ物をした場合、壊れたりせず、永くもつ見込みがあること。

これらをすべて満たさない場合は抜歯をお勧めしています。

歯がむし歯でボロボロの場合、

むし歯を除去したら歯の根っこ(歯根)しか残らない場合があります。

マイクロスコープにより根管治療を精密におこなうことで、歯の根っこは残せたとします。

このような場合、残念ながら頑丈なかぶせ物は不可能です。

歯根に支柱を立ててからかぶせ物をしますが、

咬合力などの大きな力が加わると、歯根が破折してしまうことがよくあります。

歯の根元から歯質が最低2mmあると強度的には大丈夫と言われています。

歯根は残せても、抜歯したほうが良い場合もあるわけです。

残っている歯の本数や、その歯がどれくらいの負荷を受けるかによっても違ってきますので、

総合的な判断が必要になってきます。

 

 

 

 

投稿日: by nomura

歯周病で認知症悪化

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

歯周病菌と心疾患、糖尿病との関連は認知されていますが、

認知症と歯周病との関係はこれまで研究されていませんでした。

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平成25年6月2日 日経新聞の記事です。

歯周病を有する認知症のマウスは優位に実験での反応に劣るとの結果でした。

大変興味深い内容です。もし人に対しても当てはまるとすると、

認知症患者への口腔ケアの意識が変化していくでしょう。

この論文を読んでいませんが、歯周病と言っても様々な細菌の複合感染症ですし、歯周病の程度も様々です。

何か特定の細菌が関連しているのかどうか、更なる研究を期待します。

 

 

投稿日: by nomura

歯根破折その2

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

歯内療法の診断は、様々な角度より診査をし、総合的に診断をします。

通常のレントゲン写真は重要な診査の1つであるが、これだけでは診断は不可能です。

総合的に診査をしても不明なため、診断の為に切開をする場合があります。

その1例です。

根尖部より排膿を繰り返しているが、原因が分からないため切開をしました。

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マイクロスコープにて撮影しています。

この症例では、大きな嚢胞を形成していましたが、その原因として歯根破折が挙げられます。

根尖から根管充填材が露出しています。これも感染源となっています。

長年にわたる炎症によるものでしょうか?歯根の異常な肥大を認めます。

分割してようやく抜歯をしました。

治療をすることは、その字の如く治す事です。

しかし、残念ながら治そうと試みても出来ないこともあるのが現実なのです。

治療をしようとしていたのに、結果的に抜歯となることもあります。

正しい診断をするために、日々精進していきます。

 

 

 

 

投稿日: by nomura