アーカイブ: 7月 2013

ゼニス エビデンシャルレクチャー

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

平成25年7月28日(日) ゼニス出版主催のインプラント講演会に参加しました。IMG_2147

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HAインプラント(ハイドロキシアパタイトコーティングされたインプラント)の講演。

講師は菅原明喜氏。

アメリカのNISTにて研究を続けておられる研究者です。

HAの生体適合性の理論を基礎研究の視点から、臨床家向けにやさしくレクチャーしていただき、今までのHAに対する考えを少し変化させることができました。

尾澤歯科医院において、HAインプラントを15年以上前に使用していました。

現在は使用していません。

HAインプラントはその生体適合性の高さより、骨との結合率が高くなります。

しかし、HAインプラントがインプラント周囲炎に罹患すると、HAが治癒を阻害するため、治りにくいのが現状です。

しかし、純チタン製のインプラントは、表面性状がメーカーによって様々なため、インプラント周囲炎に罹患した場合に有利とは言えません。

私が主に使用するストローマン社の製品はインプラント周囲炎に罹患した場合、リカバリーがし易いインプラント表面性状を有していると思います。

他社の製品と比較すると、比較的に清掃がしやすいと感じています。

同一口腔内にてHAインプラントは治癒しないけれど、ストローマン社インプラントは治癒するという事をよく体験します。

残念ながら、当院ではHAインプラントの出番はなさそうです。

 

投稿日: by nomura

インプラント周囲炎

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

平成25年7月20日、二階堂雅彦先生の主催する歯周病勉強会に参加しました。

最近のテーマは「インプラント周囲炎」

最新の文献を検討しました。

天然歯の歯周炎とインプラント周囲炎。

同じ口腔内で発生するものですが、わからないことが多くあります。

天然歯の歯周炎は、長年の研究によりおおよその原因菌は解明されています。

インプラント周囲炎はまだまだ研究されていないことが多く、原因菌さえも解明されていません。

昨日読んだ論文によると、共通する細菌はあるものの、インプラントには黄色ブドウ球菌がつきやすいというもの。

また、T.Forsythiaという細菌が優位に多く認められたとのこと。

インプラント周囲炎は天然歯の歯周炎とは違った細菌が関与している可能性が示唆されました。

クリニックの立場から申し上げると、

プラークコントロールが重要であり、細菌の塊が永く留まらない環境にすることが大事です。

現時点では、定期的にメンテナンスをしていくことに変わりはありません。

 

投稿日: by nomura

CGF器材を導入しました

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

CGFを作製する器械を導入しました。

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CGFとはConcentrated Growth Factors の略です。

患者本人の血液から成長因子を多く含んだ部分を取り出し、手術に応用します。

例えば、抜歯後の穴(抜歯窩)にCGFゲルを挿入することで、治癒の促進を期待できます。

また、インプラント手術において、人工骨や、他家骨(牛由来の骨など)を使用することが多いのですが、CGFと混ぜることで骨への転化や、人工骨の操作性の向上、治癒の促進などが期待出来ます。

患者ご自身の血液のみ使用し、他に薬剤を必要としないことから、非常に安全な手法です。

尾澤歯科医院では以前より、PRP(血小板を取り出す手法)を使用していましたが、手法の煩雑さや薬剤の使用など問題点が多いため、最近では使用していませんでした。

CGFに切り替えて、より良いものを勧めていきたいと思います。

 

投稿日: by nomura

CID Clubに参加

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成25年7月14,15日の2日間、インプラントの勉強会であるCID Clubに参加してきました。

今回のゲストはクインテッセンス出版の佐々木社長、(株)モリタの森田社長をお招きし、

「これからの歯科界へのメッセージ」を講演していただきました。

中でも佐々木社長のプロフェッショナル論は私も日頃より思うところがあり、共感しました。

開業医にとって、専門医はあまり意味をなさず、様々な分野に精通することが、

これからの歯科医療にとって大事であるということ。

インプラント専門医だけではなく、歯周病であったり、根管治療の専門もしくは相当の知識を持ち、

それを患者に還元すること。

講演時間が短く、まだまだ聞きたいことがあり残念。

 

投稿日: by nomura

マウスガード

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

スポーツ用のマウスガード

当院では、競技の種類により、また、そのポジションにより工夫をしています。

先日、テレビのサッカー番組「FOOT BRAIN」にてマウスピースの話が出ていました。

ゲストは、なでしこジャパンFWの大儀見選手。

ドイツ女子ブンデスリーガにて得点王の大儀見選手。

彼女の三種の神器の1つがマウスピースとのこと。

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うれしくて、思わず画面を写真で撮ってしまいました。

彼女の使用しているものは、写真で見るかぎり薄いので、外傷予防というよりは、パフォーマンス向上の目的で作られたものでしょう。

大儀見選手は歯並びが不整なため、特にしっかりと咬むポイントが多いマウスピースが必要で、大変効果的かと思います。

プロ野球では、ジャイアンツの村田選手が黄色やオレンジなどのカラフルなマウスピースをつけています。

やはり、パフォーマンス向上を目的としたものと思います。

トッププロではなくても、スポーツを最大限に楽しむためにマウスピース、マウスガードは大変有効なものです。

ご興味のある方はご相談ください。

 

投稿日: by nomura