葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です
平成25年7月28日(日) ゼニス出版主催のインプラント講演会に参加しました。
HAインプラント(ハイドロキシアパタイトコーティングされたインプラント)の講演。
講師は菅原明喜氏。
アメリカのNISTにて研究を続けておられる研究者です。
HAの生体適合性の理論を基礎研究の視点から、臨床家向けにやさしくレクチャーしていただき、今までのHAに対する考えを少し変化させることができました。
尾澤歯科医院において、HAインプラントを15年以上前に使用していました。
現在は使用していません。
HAインプラントはその生体適合性の高さより、骨との結合率が高くなります。
しかし、HAインプラントがインプラント周囲炎に罹患すると、HAが治癒を阻害するため、治りにくいのが現状です。
しかし、純チタン製のインプラントは、表面性状がメーカーによって様々なため、インプラント周囲炎に罹患した場合に有利とは言えません。
私が主に使用するストローマン社の製品はインプラント周囲炎に罹患した場合、リカバリーがし易いインプラント表面性状を有していると思います。
他社の製品と比較すると、比較的に清掃がしやすいと感じています。
同一口腔内にてHAインプラントは治癒しないけれど、ストローマン社インプラントは治癒するという事をよく体験します。
残念ながら、当院ではHAインプラントの出番はなさそうです。