葛飾区金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。
平成25年9月8日(日曜日) 東京医科歯科大学口腔外科の主催するセミナーに参加。
「抗生剤の使用方法」 「口腔外傷について」の講義でした。
抗生剤の講義では、口腔内細菌だけからみると、第3世代セフェム系よりも、昔からあるペニシリン系の方が有効であることを再認識しました。
抗菌スペクトルの広い第3世代セフェムを、ほぼ自動的に処方していた事は、反省すべきかと思いました。
最近の臨床的な私見ですが、第3世代セフェムは、耐性菌が増えたことが原因なのか、効き目が少ない感じがあります。
しかし、現在の薬の方が、アレルギー等の副作用が少ないので、それもメリットと考えております。
抗生剤ではありませんが、アセトアミノフェンの1回投与量を増やすことが出来るようになったため、ロキソニンと同程度の鎮痛作用が得られるようになったとのこと。
「口腔外傷」の講義では、我々開業医が直接関わっている分野です。
まずは開業医に来るケースが多く、適切な処置が必要になってきます。
歯の脱臼に関しても、適切な初期治療が治療の成功を導きます。
脱臼歯の処理方法など、地域に認識してもらうことが重要であることを再認識しました。
自分ではわかりきっていると思う事でも、実際に受講するとかなり勉強になったセミナーとなりました。