アーカイブ: 10月 2013

根管治療を続ける?終了する?

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

「他医院で根管治療を半年も続けているが、膿が止まらない。咬むと痛い。」

このような悩みで来院された場合、

当院では根管形成(根管内をきれいにした状態)が終了した段階で、

根管充填(根管内を樹脂のようなもので埋めること)をし、根管治療を終了とします。

とお答えしています。

要するに、最適な治療を施したら、それ以上時間をかけて治療をしても治らない可能性が高いということ。

治療の効果がない場合はどのようにするか?

1.抜歯

2.外科的根管治療

外科的に根尖部を切断し、その切断面から逆根管充填を行います。マイクロスコープを用いることで、かなり成功率が上がりました。

また、逆根充に生体親和性の高いMTAセメントを使用することで、さらに成功率が上がりました。

健康保険において、外科的根管治療は前歯のみが適応です。

しかし、保険外にて臼歯部も可能です。

今まで抜歯を選択していた症例も治療は可能です。

抜歯は最後の手段ですので、外科的に治療をお勧めすることがあります。

投稿日: by nomura

インプラントのトラブル症例

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

インプラントのトラブルは大学病院に集中しています。

しかし当院においても、他医院にてインプラント関連のトラブルがあった患者が多く来院するようになり困惑しております。

いずれも「○○インプラントセンター」とか、ランキング本にて上位にランクされる歯科医院ばかりなのには驚きます。

ランキング本は多額の費用を出すことで載せてもらう本だということを知らない方は多いでしょう。

「インプラントセンター」も名前ばかりの医院が多いのが現状です。

いずれにしても共通しているのは学会専門医でないこと。

インプラントは新卒の歯科医師がやってはいけないという規制はありません。

したがって、専門教育をうけずにメーカーのインプラント講習会などを受けてすぐに手術をしている感じがします。

インプラントの方向が悪く、隣在歯と接触しているもの。

上顎洞(鼻につながっている空洞)に突き抜けてしまっているもの。などなど。

患者はホームページをみても、素人とは判断出来ないために、安易にランキング本や

「インプラントセンター」などを受診してしまうでしょう。

インプラント学会専門医は少なくとも専門の過程を踏み、症例報告や論文、学会発表を経過し専門医試験をパスしています。

○○コース受講などは信用できません。

学会専門医であるかどうかを判断材料にしてはいかがでしょうか?

にわか仕込みの開業医には行ってはいけません。

トラブルを起こす歯科医師も問題ですが、患者側ももう少し慎重に歯科医師を選ぶべきです。

そして適切な診断のもと、治療をしていくべきです。

一度治療したら、元には戻らないのですから。

投稿日: by nomura

手術の傷跡残りにくく

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

平成25年10月18日の日経新聞の記事。

「手術の傷跡残りにくく」

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手術前にあらかじめ「PIポリアミド」という物質を塗布しておくことで炎症を抑えて瘢痕治癒を抑えられるそうです。

まだ実験段階ですので実用化まで時間がかかるでしょう。

当院においても審美部位とされる上顎前歯のインプラント手術は傷口が見立たないように工夫をしています。

切開線の位置や、丁寧な術式が求められます。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)や拡大鏡を用います。

また、最近はCGF(Ccentrated gtowth factors)を使用する機会がふえました。

あらかじめ少量の血液を採取しておき、専用の遠心分離器にかけます。

分離されたフィブリン成分を利用して手術を行っています。

創傷の治癒を促進させることで、少しでも手術の苦痛を緩和できたらと思っております。

投稿日: by nomura

インプラント学会認定講習会

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成25年10月13日(日) 公益社団法人 日本歯科先端技術研究所にて、

日本口腔インプラント学会認定講習会の講義をしました。

KOUGI

「CGFと静脈確保について」の演題にて講義、デモを行いました。

CGFは患者ご自身の血液を遠心分離し、強固なフィブリンを採取して

手術の際に利用するものです。

ご自身の血液のみ使用し、添加剤は一切使用しないことより、安全な材料と言えます。

メリットは、創傷の治癒促進にあります。

細胞の足場を人工的に作ることで、治癒のスピードを促進することができるのです。

例えば抜歯してそのままにしておいても、血液がたまり、凝固して血餅となり結合組織ができて、徐々に骨を再生するという治癒過程があります。

しかし、抜歯後にCGFを入れることで、不確実な血餅が出来る過程を、

確実にフィプリンで覆うことが出来ます。

また、このフィブリンの塊には創傷治癒を促進させる増殖因子が多く含まれている事より治癒を早めることが可能です。

当院では、主に自費治療においてCGFを活用しております。

 

投稿日: by nomura

第41回歯科麻酔学会

葛飾区金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成25年10月3日 歯科麻酔学会に参加しました。

当院で使用している電動局所麻酔器の「アネジェクト」の評判は高いようです。

歯科治療の恐怖心は、注射の痛みが多いことから、当院では電動麻酔器「アネジェクト」を使用しています。

手動の局所麻酔ですと、注入圧のコントロールが難しいため、電動局所麻酔器を使用しています。

電動で徐々に薬を注入することで痛みが少なくなり、また、表面麻酔を併用することで痛みを完全になくします。

麻酔をしたことに気付かない患者さんもいるくらいです。

小さなお子さんにもとても有効です。

小さなお子さんは痛いと泣いてしまい、治療になりません。

表面麻酔をしてから「アネジェクト」を見せないようにして注射します。

痛くないため、麻酔をしたかどうかわかっていないお子さんがほとんどです。

終わってからお母さんに「チックン痛かった?」と聞かれても何のことか分からず答えられないお子さんが多いです。

お母さんの「チックン」という言葉の方が痛々しい感じがするので、当院では控えて下さいね。よろしくお願いします。

 

 

投稿日: by nomura