葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です
患者さんへのアンケートをすると、歯科医院に行きたくない理由に、
「麻酔が痛い」「痛そう」
などの意見があります。
歯科治療を安全に、快適に行うためには局所麻酔が不可欠となります。
しかし、局所麻酔をするためには注射をしなくてはなりません。
「注射が痛くなければ、歯科医院に対するマイナスのイメージが少しは無くなる!」
と考え、無痛麻酔を心がけています。
無痛麻酔で必要な要件を3つ挙げます。
①表面麻酔をすること。
キシロカインスプレーなどの表面麻酔薬を効かせてから注射をします。刺すときは痛みを感じません。
②細い麻酔針を使用すること。
マイクロスコープにて16倍に拡大した写真です。
上から27G(主に伝達麻酔に使用している太い注射針)。
中間が31G, 下が33Gです。これが局所麻酔にて使用する針です。
この2本はほぼ太さに変わりがありません。とても細い針ですので、表面麻酔をしなくても痛みを感じにくい針です。細い為、使用の際は細心の注意をして扱います。
③電動注射器を使用すること。
電動にてゆっくりと麻酔薬を注入することが可能です。
手動よりも痛みが軽減されるという論文や発表が多くされています。
注入圧が痛みの原因とする報告もあり、ゆっくりとしたスピード、圧力での注射は有効だと感じています。
東洋医学的に、手のツボである「合谷」を刺激して麻酔をすることもあります。
「麻酔をいつしたのか?」と聞かれることがあります。
痛みがないため気付かれないうちに麻酔が終了しますので、小さなお子さんでも嫌がらずに歯科治療を受けることができます。
また、お子さんにおいても、大人と同様にラバーダム(歯にかけるゴムのシート)をしますので、水が流れ込んだりしないため、楽に治療が受けることが出来ます。
無痛麻酔をすることで、少しでも気軽に歯科治療を受けれられるようにしていきます。