葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です
平成25年11月16日 歯周病勉強会に参加しました。
本日はインプラント周囲炎と咬合のテーマで文献抄読。
インプラントに過剰な咬合を与えるとどうなるか。
インプラント周囲の骨吸収を起こし、最終的には脱落します。
動物実験において咬合を100μm高くしたくらいでは骨吸収を起こしませんでしたが、
250μmでは明らかな骨吸収が生じ、さらにインプラント周囲にプラーク(細菌のかたまり)がある場合には咬合負荷と相乗効果が生じ、インプラント周囲の骨を吸収するようです。
プラークコントロールの重要性や定期的なメインテナンスによる咬合のチェックが重要であることを示唆していました。
場合によりナイトガード(夜間に装着するマウスピース)は必要でしょう。
睡眠時は日常の3~4倍の咬合力をかけてしまう方がいます。
そのような方がクッション機能のないインプラントで咬合すると、インプラントのかぶせ物が壊れたりインプラント周囲の骨吸収を起こしたりします。時にインプラント自体が折れることもあります。
このような方にはナイトガードは必須です。