チタンの腐食について

葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です

平成26年6月22日(日) 公益社団法人 日本歯科先端技術研究所の学術講演会に参加しました。

今回は山口県宇部市にて開催されました。

宮崎県開業の松井孝道先生のご講演のなかに、チタンの腐食に関することがありました。

以前よりチタンの腐食については言われてきていましたが、学会で問題視されることはありませんでした。

チタンは比較的安定した金属で、表面に酸化層を形成しさらに安定するといわれています。

しかし、チタンにフッ素や酸性の強いものなどが付着することで腐食(さび)がおきることがわかってきました。

また、歯の表面に付着するプラーク(細菌のかたまり)が出す酸によっても腐食することがわかってきました。

我々が使用するフッ素は、ムシ歯予防に効果があります。

フッ素のほとんどが酸性ですので、酸により腐食するものと考えています。

歯磨材に含まれるフッ素も同様と思った方が良さそうです。

現在使用されているインプラントのほとんどがチタン製です。

当院にてインプラント治療がされている方へのフッ素塗布は中性のフッ素を使用するようにしています。

また、チタンにはワセリンを塗布し、直接塗らないように注意しています。

インプラント治療をした方は、歯磨材もフッ素が入っていないものを使用しましょう。

 

 

投稿日: by nomura

カテゴリ:インプラント, 予防歯科