東京都葛飾区の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。
26年10月19日(日)アメリカ ルイビル大学補綴科のモートン教授の講演がありました。
モートン教授は5年前に学会にて講演された時、私が座長をした先生です。
今回は無歯顎者におけるインプラント治療の講演。
インプラントの講演は審美の話が多く、高齢者に対する治療や機能的な話題が少ないのですが、
モートン教授は無歯顎補綴の話を総義歯の原点から話していたのが印象的でした。
私が歯科医師として初めて入門したのが総義歯の教室でした。
早朝より終電まで3年間どっぷりと総義歯にはまっていましたが、教室の外に出るとマニアック過ぎるのか同業者で総義歯について話をする先生はほとんどいませんでした。
モートン教授の話は20年前を思い出させてくれたため、私にとっては大変有意義な時間となりました。
また、デジタル印象や、CAD CAM技工の最前線の話も伺うことができました。
日本ではデジタル印象は数本は可能ですが、全顎印象は出来ません。アメリカでも始まったばかりです。
あと10年もすれば一般的に使用できるとの話でした。
我々のような開業医でも手が届く程度の機械であってほしいものです。