東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。
インプラントは、国内外様々なメーカーより製品が販売されています。
患者さんからすると、メーカーの善し悪しを判断することは出来ないと思います。
歯科医師が信頼のおけるインプラントをお勧めし使用することになるため、結局は勧められた通りに治療を受けるしかないのが現状でしょう。
尾澤歯科医院ではインプラント施術の経験が30年以上あります。
30年の間には、様々なメーカーのインプラントを使用してきました。
様々なメーカーを使用した理由は、臨床的に満足できる製品が無かったからです。
今日のインプラントはどのメーカーを見ても、デザイン、表面性状は比較的満足のいく物が販売されています。
しかし「比較的」と申し上げたのには訳があります。
大手の欧米インプラントメーカーの製品でも、十分とは言えない製品があるのが現状です。インプラント表面性状、デザイン等様々な問題を抱えているメーカーもあります。
当院ではスイス製のstraumann社をメインに使用しています。
様々なメーカーを使用したところ、現在はこのメーカーに落ち着いています。
世界のシェアがNo.1か2のインプラントですので、日本国内のみならず、世界中どこに行ってもメインテナンスを受ける事が出来ると思います。
表面性状はSLA(サンドブラスト、酸エッチングされた表面)になってから安定していますし、最近はSLActive(電解質に浸けられたインプラント)もあり、更に生体適合性が増しました。
日本国内では未承認ですが、ロキソリッドという製品で、チタンとジルコニアの合金のインプラントがあります。これは強度が従来のチタン製のインプラントよりも高いのが特性です。
細いインプラントは臼歯部で使用すると、破折の危険性がありますが、ロキソリッドであれば可能となります。すなわち、臼歯部に大がかりな骨造成などの外科処置をせずに、インプラント手術が可能となることがあります。当院では、どうしても骨造成など、外科処置をしたくない方にロキソリッドを個人輸入して使用しています。
当院は、厚労省の認可がある製品を使用していますが、これは例外で、患者さんの利益を考慮し使用しています。
激安のインプラント治療は安価なインプラントを使用しているようです。
体の中に残るものですから、責任を持って良い製品をお勧めしていきます。
2015年5月21日