葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。
インプラント専門医として歯を失くした方の為に、取り組んでいます。
しかし、インプラントを使用しない「総義歯」「総入れ歯」は私の最も得意とする治療です。
私が歯科大学を卒業して間もなく大学病院に勤務しました。
勤務先の医局が総義歯を専門とする医局であったため、毎日朝から終電まで、より良い総義歯を作成する為に臨床に励みました。
良い総義歯を作成するために、第1に大事な事。
患者の口腔状況に合わせた、適切な印象(歯形)を採る事です。
これは、1つの医局の中でもそれぞれの先生が様々な考えを基に採るので、微妙に形が変わります。
本来は同じ口腔内ですので同じ型が採れるはずです。
しかし、変わってくるので不思議です。
基本的な要素を踏まえた上での変化であれば、結果的にどちらも良い義歯が出来ると思っています。
第2に大事な点。それはかみ合わせです。
顎関節が正常な方であればそれほど大変ではありませんが、長年間違った義歯を装着している方は、咬合を決めるのがとても困難なことがあります。
第3に大事な点。義歯の形態です。
型取りである程度の形は出来ますが、粘膜面から人工歯までの形態を機能的に作る必要があります。研修時代は夜な夜なこれを作成するわけです。
機能的というのがポイントで、唾液や食べ物の流れ、発音、義歯を安定させるための形態、装着感をよくするためなど、様々な用件をクリアする必要があります。
これは職人技ですので、本などで書かれていない事も沢山あります。
最終的に研磨し、美しく仕上げます。
また、患者さんの口腔内にて調整を数回することでしっかりとした義歯に仕上がります。
私のこだわりの義歯を是非使用してみてください。
歯がない方限定です。
次回はインプラントを使用した義歯の話もしたいと思います。
2015年6月4日