東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。
当院では歯周病のコントロールを重視しています。
歯周病のコントロールは口腔内細菌のコントロールになります。
口腔内の疾患の多くが口腔内細菌が原因です。
従って、歯周病をコントロールすることは口腔内の疾患を防ぐことにつながるということで重要視しています。
歯周病治療にはいくつか種類があります。
①プラークコントロール
歯磨き指導により、プラーク(細菌)を極力減少させます。歯科衛生士が担当します。歯周病治療の基礎となりますので頑張りましょう。目標は20%以下(プラークコントロールレコード:PCR)です。
②スケーリング、ルートプレーニング
歯に付着して歯磨きでは取れない歯石などの付着物を取り除きます。歯科医師や歯科衛生士が担当します。プラークを放置すると、石のように固くなってしまいます。超音波スケーラーや、ハンドスケーラーを用いて除去します。一度に全て取り除けないために、4〜6回かけて行います。これも地道な治療ですので頑張って通って下さい。
③歯周外科
歯周ポケットの奥の方にある歯石は、②の治療では取り除けません。麻酔をして歯ぐきを切開して手術をします。直接眼で確認して治療ができるため確実に除去することが可能です。さらに、リグロスという再生治療に用いる薬を使用すると効果的です。健康保険適応です。このほか保険適応外の薬(エムドゲイン)も大変効果的です。担当医にご相談下さい。
④メインテナンス
継続したメインテナンスは大切です。歯周病は生活習慣病ですので、元に戻ってしまう可能性があります。かかりつけの歯科医院にて定期的にメインテナンスをしましょう。
2017年11月29日