東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。
根管治療は難しい場合があります。
血管は単純な形態をしておらず、細かく分岐をして走行しています。
歯の中を通っている管(根管)は血管や神経で構成されています。
血管が複雑な分岐をしているように、根管も複雑に分岐をしている場合が多くあります。
こちらの写真は教科書からの引用です。
単純な形態をしていないのが分かると思います。
従来の方法はこの複雑なものを肉眼で治療していました。
当然ながら成功率は低いと言わざるを得ません。
再根管治療の成功率は文献的には低いのですが、
当院での再根管治療の成功率は高いです。
その理由は、精密根管治療にあります。
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いた精密根管治療です。
当院ではドイツのライカ製の顕微鏡を使用しています。
顕微鏡にて高倍率での治療、根管用超音波器具を併用することで、肉眼では見えない汚れをきれい取り除くことが可能になりました。
精密根管治療は治療時間が長くなります。
従って、保険治療にて行うのには限界があります。
基本的に自費治療とさせていただいております。
根管治療の成功なくして、補綴治療(かぶせものの治療)の成功はありません。
土台からじっくりと取り組むことが、長期安定の秘訣です。