東京都葛飾区 尾澤歯科医院院長の野村です
「リグロス」(トラフェルミン)を使って歯を残して欲しいという患者さんが多く来院します。
「リグロス」は元々皮膚科等にて褥瘡治療などに利用されていた薬剤です。
細胞の増殖因子であるbFGFという物質が、細胞を増やすことで創傷を早く修復します。
歯周治療にこの「リグロス」を使うことで歯槽骨の再生を促すことが出来ます。
「リグロス」は健康保険の適応となります。
効果は万能ではなく、重度の歯周炎の場合は十分な効果が得られません。
骨は、平らな骨の上に盛り足すように形成しません。
骨が再生しやすい環境は、骨に囲まれた状態の骨欠損です。
ですので、重度歯周炎で周囲の骨が360度無くなっている状況では、残念ながら効果はありません。
適応症がありますので、十分な効果を得るためにご心配な方はお早めに相談してください。
2020年1月16日