東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です
当院には嘔吐反射の強い方が多く来院されます。
鎮静下にて歯科治療をしているからです。
歯科治療は歯以外の部位にどうしても触れてしまいます。
舌や上あごの奥の方などにも、吸引の管や型どりの材料が入る事があります。
嘔吐反射は生理的なもので誰でもあるものです。
しかし、通常は少し触れただけでは反射はおきません。
反射が強い患者さんにとっては、歯科治療は大変苦痛になってしまいます。
当院では、このような嘔吐反射の強い患者さんに対して、鎮静下にて反射を和らげてから治療をしています。
まずは笑気吸入鎮静法です。
鼻にカニューレを入れて20〜30%笑気ガスを吸入します。
妊婦など禁忌はありますが、多くの患者さんに有効です。
意識ははっきりしていますが、手足が温かくなる感じでリラックス出来ます。
虫歯の治療、型どりまで対応出来ます。
次に、静脈内鎮静法。
これは点滴を確保してから鎮静剤を静脈投与する方法です。
鎮静剤はおもにミダゾラムを使用します。インプラント治療の鎮静ではプロポフォールを併用することが多いです。
意識がある状態で鎮静のコントロールをします。呼びかけに答えられる程度の鎮静度合いです。
日本歯科麻酔学会認定医がおこないますので安心です。
健康保険の適応となりますので、嘔吐反射の強い方は相談してください。