アーカイブ: 9月 2020

MTM (Minor Tooth Movement)部分矯正

東京都葛飾区の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

MTM (Minor Tooth Movement)のお話。

部分矯正です。

全顎的に歯を矯正治療をせずに、部分的に矯正治療を行うやり方です。

例えばこの奥歯。1本歯が無くなって放置した為、傾いています。

このままブリッジで治療することは可能です。

しかし、傾いている部分は清掃性が悪いため、長期的には問題があります。

そこで、MTM(部分矯正)にて傾いている奥歯を正常な位置に戻します。

奥歯を起こしたスペースにインプラントを入れました。

清掃性も良くなり、歯並びも改善され、しっかりと咬むことが出来るようになりました。

歯列矯正に抵抗を感じている方も多いかと思います。

部分矯正をすることで、負担を軽くすることも可能です。

尾澤歯科医院では、患者さんのご要望に応じた矯正治療を心がけています。

ご相談お待ちしています。

投稿日: by nomura

マウスピース矯正

東京都葛飾区金町に歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です。

マウスピース矯正を取り入れました。

透明なマウスピースにて、周りから気づかれずに矯正が可能になりました。

オーラルスキャナー、CTにて口腔内の歯列状況を診査し、「クリアコレクト」というマウスピース矯正のシステムを用い矯正をスタートします。歯を動かしながら定期的にマウスピースを作り変えて目的の歯列に近づけていきます。

マスクが必須な今、歯列矯正を始めるのも良いかもしれません。

また、ワイヤーを付けた矯正方法は従来どおりおこなっています。

歯列矯正をする目的は何でしょう?

子供が行う治療と思われているかもしれません。

矯正治療をすることで、口元からきれいになることで大きな自信を得ることが出来ます。

歯並びにコンプレックスを感じている方で、無意識に口元を隠していることはありませんか?矯正治療により笑顔が多くなります。

かみ合わせの面から矯正治療を考えると、まず集中力が上がります。かみ合わせのズレによって気になってしまい集中が出来なくなるのです。

体のバランスが変化することで、スポーツ等のパフォーマンスの向上につながります。

歯周炎の面から矯正治療を考えてみましょう。

歯列不正により磨き残しが出来ます。それを毎日続けると歯周炎になりむし歯にもなります。矯正治療により歯の寿命を延ばすことにつながります。

咀嚼の効率が上がることで、ダイエットにもつながります。

矯正治療は健康保険適応外になります。

当院では矯正専門医が担当します。

治療はゆっくりと歯を移動させるため、長期に渡ります。

私も歯学部学生の時、2年間矯正治療をしました。

上顎前歯が1本舌側に転位していたのを直すため、全顎にワイヤーをかけて治療を行いました。

子供の頃からのコンプレックスでしたので、本当に治療をして良かったと思っています。

また、かみ合わせのズレが無くなり正常になったことで、集中力が向上したのには驚きました。

私は元々歯を出して笑うタイプではありませんが、隠すという感覚が無いためかストレスが軽減されたと感じています。

歯並びでお悩んでいる方に1人でも多くお勧めしたいと思います。

ぜひ相談してみて下さい。

投稿日: by nomura

歯周病と早産、低体重出産について

東京都葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です。

「歯周病と早産、低体重出産について」

母子健康手帳に記載されているように、歯周病が早産の原因になることが言われています。

また、低体重出産のリスクも上がります。

原因については明らかでないことが多いのですが、歯周病菌が子宮内に入ったり、細菌に対する防御反応として炎症性物質が上昇することで、子宮内でのタンパク質分解酵素の上昇、頸管成熟や子宮収縮を引き起こすと考えられています。

また、細菌に対する免疫反応の欠如が胎児感染を引き起こし早産に至ると考えられています。

妊娠すると、ホルモンバランスの変化や唾液分泌の低下、食生活の変化などにより口腔内の環境が悪化します。

妊娠前から定期的な歯科治療をしていくことが重要です。

投稿日: by nomura

根管治療に使用する薬剤について

葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

「根管治療に使用する薬剤について」

当院では根管治療(歯の根の治療)を重視しておこなっています。

きれいなかぶせものを装着しても、その土台となる歯根が重要であるのは言うまでもありません。

さて、他院にて根管治療をおこなった際、術後に薬の匂いがしてきたという方がいました。

おそらく現代の根管治療において使用されなくなっているFC(ホルマリンクレゾール)等の揮発性根管貼薬材の匂いだと考えられます。昔の歯科医院の匂いです。さらに、貼薬材の上につめる仮封材がストッピング等の封鎖性に劣る材料を使用している場合は薬液が漏れる可能性が高いです。

現在はどのような薬剤を使用するでしょうか?

洗浄を目的とした薬液はNaOCL(次亜塩素酸ナトリウム)とEDTAが主となります。

塩素にて微生物を構成する細胞膜、細胞壁を壊し、タンパク質等を溶解します。

EDTAにてスメア層などの無機質を溶解します。

これらを超音波を併用し効果的に洗浄を行います。

洗浄した後につめる薬は?

貼薬といいますが、Ca(OH)2 (水酸化カルシウム)が主となります。

白色無臭の粉末です。生理食塩水等に溶かしてペースト状にして使用します。

強アルカリ(pH12.5)にて理論上は細菌を死滅させます。

貼薬した根管は、水硬性セメント等で封鎖します。

例外はありますが、現在一般的に行われている歯内療法専門医の手順になります。

正しい診査診断、現代のエビデンスに沿った治療方法。とても大切です。

 

投稿日: by nomura