歯周病と早産・低体重児出産

東京都葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です。

「歯周病と早産・低体重児出産について」

日本歯周病学会出版の「歯周病と全身の健康」によると、

正常に出産した場合、子宮内感染は1%未満との報告があります。

しかし、羊水や羊膜が細菌感染をおこすと、早産や低体重児出産のリスクが非常に高いと考えられています。

歯周炎に罹患すると炎症部位より歯周病菌が血流にのって2次感染を引き起こします。妊婦においては産科器官への感染によるリスクがあります。

炎症反応で産生される炎症性物質は、

IL-Ⅰ, IL-6, TNF-α,などのサイトカイン、ケモカイン、PGなどが挙げられます。

これらの炎症性物質の上昇によりタンパク質分解酵素の分泌を促進、

子宮収縮を引き起こし切迫早産等に影響する可能性があります。

尾澤歯科医院においては、すべての患者さんに対して歯周病のコントロールを推奨します。

歯周病が全身に与える影響は様々なものがあります。

妊婦への歯周病コントロールもその1つです。

安心して出産を迎えられるようにサポートしていきます。

 

投稿日: by nomura

カテゴリ:歯周病