葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。
学校にて検診の時期となりました。
お子さんが検診結果を持ってくるまで、異常がないかどうか心配かと思います。
子供の歯は、石灰化が不十分なために虫歯になると進行が早いのが特徴です。
幼少時は親が仕上げ磨きをしていたかと思います。
しかし、小学校に入って親の手を離れると、食生活や手入れのやり方がむし歯となって出てきます。
尾澤歯科医院では、すべての患者さんに、歯の重要性を理解していただきたいと思っています。
やはり、定期的なメンテナンスが重要です。
メンテナンスの期間は、人それぞれ異なります。
1か月~1年と差があります。
重度歯周病、むし歯になりやすい、手入れがうまくできない方は1カ月~3か月毎に来院していただきます。
歯周病のリスクが低い、手入れが十分出来る方は6カ月~1年毎となります。
病気を未然に防ぐことが目的なため、一見健康でも来院していただくことが大事です。
先日、保育園、中学校の歯科検診に行ってきました。
葛飾区では1歳半よりむし歯にならないように教育していきます。
その成果でしょう。むし歯がたくさんのお子さんはあまりいません。
さらに歯科医院にメンテナンスにて通院すれば、大人になっても歯周炎、むし歯にならなくてすみますが、
思春期に入るとなかなか手入れが行き届かなくなるので難しいところですね。
中学校では、歯ブラシを持参してもらっています。
歯ブラシの毛先が曲がっていたり、何カ月も使用して「こし」がなくなると、
一生懸命磨いても磨けていません。
約8割の生徒が曲がっていたり劣化した歯ブラシを使用しています。
また、CMの効果かわかりませんが、毛先がとがっているタイプの歯ブラシを使用している生徒が多いのが特徴です。
商品名でいうと、「システマ」などが挙げられます。
私は、医院にて歯ブラシを販売するために、当時一般的に販売されている歯ブラシをすべて試したことがあります。
「システマ」のような歯ブラシは毛先が細いため、歯周ポケット(病的な状態)に入りやすいのが特徴です。
しかし、毛先が細い分「こし」がなく、古い汚れのように歯面にこびりついているプラークの除去は不向きでしょう。
さらに、毛先が細いため、耐久性に劣り早期に曲がったり、「こし」が無くなるため当院ではお勧めできません。
歯ブラシも個人に合ったものを使いましょう。
当院では、歯科医師、歯科衛生士が適切なものをお勧めいたします。
2012年6月13日