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インプラント VS 根管治療

「出来るだけ永く歯を残したい」

患者さんの願いであり、私の願いでもあります。

歯が無くなったらインプラントにすれば大丈夫なのでしょうか?

インプラントは私の専門分野ですし、良い方法だと思います。

しかし私は、インプラントにする前に、歯を残す方法をまず考えます。

根管治療を「適切」に行うことで、歯の寿命を延ばすことが可能だと思っています。

根管の内部は複雑に分岐していることが多いため、決して簡単な治療ではありません。

しかし、近年の根管治療では器械的な進歩が大きく、その恩恵で技術的な進歩にも反映されています。

尾澤歯科医院においても最新の治療機材を用い、科学的な見地のもとに治療を行っております。

保険適応外の材料も多いため、自費治療になる場合があります。

相談のうえ、最善の治療を選択していただくことが可能です。

 

 

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歯間ブラシとデンタルフロス

「歯周病に効くお薬はありませんか?」

よく患者さんから質問をされます。

答えは「歯周病に効くお薬はありません。」です。

歯周病は細菌が原因ですので、抗菌剤が効きます。

しかし、細菌は死んでもすぐに増殖します。

原因となっている「何か」を改善しなければ治らないのです。

その一つにお手入れがあります。

尾澤歯科医院では、来院された方全員に歯磨き指導を行っています。

「1日3回みがいているよ。だから大丈夫」 などとよく患者さんに言われます。

回数、磨く時間は歯周病とは関係がありません。

磨き方が大事なのです。

そして、歯ブラシで届かないところを磨くことが大事です。

若年者や、初期の歯周炎の場合はデンタルフロス(糸ようじ)をお勧めします。

歯周炎が進行すると、歯肉が下がって歯と歯の間にすき間ができます。

そのような場合には、歯間ブラシが適しています。

1日1回でもいいですから歯間ブラシ、デンタルフロスを使用することをお勧めします。

 

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PRP

PRPとは、Platelet-rich plasmaの略で、多血小板血漿のことです。

16日はインプラントの講習会の講師として、PRPの話を講義しに行きます。

PRPは1998年に発表された手法ですので、決して新しいものではありません。

自己の血液から血小板を抽出し、インプラントなどの手術に用います。

血小板は多くの増殖因子を有しているため、骨や創傷の治癒を促進させる作用があります。

自己血なので、安全に行うことができますし、低コストで済むため優れた手法といえます。

尾澤歯科医院でも骨の造成が必要な場合などに使用します。

傷の治りが早いのを実感しています。

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かみ合わせと頭痛について

尾澤歯科医院には頭痛を訴える患者が多く来院します。

歯科医院のため、頭痛を治してほしいと来院するわけではありません。

日本全身咬合学会の健康調査票に記入していただき判明することが多いです。

咬合不全により顎の周囲組織等に負荷がかかることで頭痛を引き起こす場合と、

咬合とは全く関連がなく頭痛を引き起こす場合があります。

痛みを放置することで「痛みの悪循環」を生じてしまいます。

寝込むほどの痛み。吐き気がある痛み。動くとより悪化する痛み。

このように、強い痛みがある場合は特に、頭痛専門医にかかることをお勧めしています。

最近では脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の不足が頭痛のもとになっているといわれています。

消炎鎮痛薬ではこの痛みのもとには作用しないといわれています。

頭痛の専門医に診ていただき、正しい判断のもとに治療することをお勧めします。

尾澤歯科医院では、かみ合わせ治療を行う前に、スプリント等で効果が現れない場合は歯を削ったり被せたりすることはいたしません。

また、治療前に頭痛専門医にかかるようお勧めする場合があります。

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虫歯菌、脳出血を助長

「虫歯菌、脳出血を助長」

本日、平成23年9月27日(水)日経新聞夕刊より

「歯周病菌」が心臓病に悪影響を及ぼしていることは大分周知されてきたと思います。

循環器科の医師にもリスクファクターとして認識されています。

本日の記事は「むし歯菌」です。

虫歯菌に脳出血を促すタイプがあり、その保菌者の脳出血のリスクはそうでない人の4~5倍とのこと。

口腔内の衛生状態を良くすることが、健康にもつながることがまた1つ証明されました。

尾澤歯科医院では全ての患者様に口腔衛生指導を行っています。このことで、皆様の健康が維持されると信じてこれからも行っていきます。

 

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リフレッシュ休暇

9月、10月は学会シーズンのため週末はほぼ学会出張となります。

連休にリフレッシュ休暇をとり、本栖湖に行ってきました。

富士山には2度登りましたが、富士山は見る方がいいですね。

特に、本栖湖から見る富士は大変美しいです。構図が良く、バランスの良い富士が見られます。

お札のデザインのように、逆さ富士も見ることが出来ました。

リフレッシュして来ましたので、明日からまた頑張って参ります。

 

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本を出版しました

9月1日に歯科医師向けの本を出版しました。

医歯薬出版より共著で、「このインプラントなに?」というタイトルで出版しました。

日本国内で販売されていた、もしくは販売されているインプラントを分類し、形態的な特徴を詳細に示すことで、他歯科医院にて手術されたインプラントを特定出来るようにした本です。

100種類以上のインプラントを実際に集めて、実物の特徴、レントゲン的な特徴、インプラントーアバットメント間のクレストモジュールの特徴を記述してあります。

実際に当院においても、他医院にて手術された患者様が数多く来院します。

インプラントメーカーが分かれば、メーカーに問い合わせてメンテナンスが出来ますが、分からなければ抜去しなくてはならない場合があります。

高額な治療費を支払いインプラントを入れた患者様の事を考えると、簡単に抜くことは出来ません。

従って「このインプラントなに?」は開業歯科医にとって必ず有用な本であると確信しています。

販売してわずか1週間ですが、増刷が決まりました。

「このインプラントなに?」が、少しでも多くの歯科医師、患者様の役に立つことを願っています。

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歯科治療のX線撮影は安全です

震災後、X線について不安に思うところでしょう。

結論から申し上げると、「歯科治療でのX線は安全です。」

一般的に歯科医院で使用するX線はデンタルX線とパノラマX線です。

デンタルX線は2.5cm×3.5cm程度の小さなフイルムにうつしだすものです。

デンタルX線で0.01ミリシーベルト。当院ではデジタル撮影のためその約1/10の0.001ミリシーベルト程度ですみます。

パノラマX線は口腔内全体をうつしだす大きなものです。パノラマで0.03ミリシーベルト。当院では約0.02ミリシーベルト位です。

いずれにしても極めて微量の放射線量です。

しかし、微量が蓄積されると悪影響を及ぼすため、当院では以前よりパノラマX線は約1年おきに撮影するように決めています。

デンタルX線はさらに微量なため、高頻度で撮影する場合もあります。

歯科医院のX線は散乱しないため、照射はその部位のみに収まります。したがって妊娠されている場合においても安全に撮影が可能になります。

我々歯科医師がX線撮影をお勧めした際は、どうぞ安心して撮影をしてください。

 

 

 

 

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ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは金属のバネを使用しないため、審美性に優れ、金属アレルギーの方にも安心してお使いいただける入れ歯です。

部分入れ歯は入れ歯を動かないようにする維持装置が必要です。

従来の維持装置はワイヤーや鋳造した金属で出来ているため、金属色が目立ってしまします。

ノンクラスプデンチャーは金属のバネの代わりにピンク色の弾力のある材料を使用する為ほとんど見立ちません。

前歯にバネをかけなくてはならない時は特にお勧めいたします。

金属のバネがないため入れ歯を入れている事は分かりません。

ノンクラスプデンチャーは健康保険適応外になります。治療費はホームページの治療費の欄を参考にしてください。

ただし、残っている歯の状況により作製出来ない場合があります。予めご了承ください。

 

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川下りの事故

静岡県天竜川にて観光船が転覆し、2名死亡、行方不明3名という事故がおきました。

ニュースで見る川は恐ろしいものに映るかもしれません。

しかし、川に限らず自然の中で遊ぶのには必ずルールがあります。

ルールを守って遊べば安全です。自然のありがたさを肌で感じることが出来ます。

ルールは昔はガキ大将が下級生に教えてくれたものでしょう。

今は教えるどころか大人さえルールを知らない状態です。

私はカヌー、カヤックを趣味としています。そのうち、川下りツーリングは最も楽しいものだと思っています。

事故を未然に防ぐためにライフジャケットなしの川下りは考えられません。

川の水はとても冷たく、着衣で自由が利かない状態で泳ぐことは非常に困難です。

ライフジャケットを付けることで、健康な成人がようやく岸にたどり着くことができます。

お役所は、川は危ないから泳がない、遊ばないとしきりに言います。

危ないから遊ばないのではなく、自然と触れ合う機会を作る必要があると思います。

そしてルールを子供たちに教えてあげる必要があります。

公共工事を一生懸命行ってきた結果、川は直線化し、日本の河川はみごとにコンクリートで覆いつくされてきました。

自民党が一生懸命行ってきた地域活性化の結果です。

狭い国土の中で、これ以上の自然破壊は耐えられません。

 

 

 

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