東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です
新年明けましておめでとうございます。
今年は暖冬ですね。
柴又での初日の出は例年よりも暖かく、走ると汗ばむほどでした。
今年は6日(金曜日)から診療します。
尾澤歯科医院の理念
「歯科医療を通じて生活を豊かにする」
この言葉をもとに、皆様の健康のお役に立てられるよう、
全てのスタッフ、歯科医師一同、全力で対応します。
今年もよろしくお願いいたします。
2017年1月2日
葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。
起きてほしくはありませんが、非常時に無くてはならないもの。
突然の心停止に対し、質の高いCPRをおこなうためにAEDは欠かせません。AHAのBLSライセンスを取得しております。
生体モニター(血圧、心電図等)、人工呼吸用にアンビューバッグ、気管挿管セット、他の気道確保用にラリンジアルマスク。
気道確保が出来ない場合に、輪状甲状腺靱帯穿刺キット。
救急薬剤と点滴セットなど。
病院では必須ですが、個人の歯科医院でここまで揃えているところは無いと思います。
非常時のトレーニングは十分に受けております。しかし、使用しない事を切に願っております。
安全、安心な歯科治療を心がけております。
2016年12月18日
東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。
平成28年11月12日、13日にCIDクラブ15周年記念講演会がありました。
「医科からの提言:骨粗鬆症・高齢者への対応」というセッションの座長をしました。
3名の著名な先生にご講演をしていただきました。
林泰史先生は整形外科医で東京都老人医療センター病院長、東京都老人総合研究所所長等を歴任された先生です。
林先生には整形外科医の立場より話していただきました。
大腿骨頸部骨折により歩行困難になり、寝たきりとなる。
これを防ぐのはBPがファーストチョイスでることに変わりはない。
BP内服、静注を問わず、ONJの発生率は10万人に何人かいるというレベルである。他にも合併症は様々である。
顎骨壊死に関しても治療法を説明していただきました。
包括的に適した治療法を選択することが必要であるということでした。
2人目は黒嶋伸一郎先生。長崎大学の講師で、骨の基礎研究や顎骨壊死に関する研究をされている先生で将来の歯科界を担うべき先生です。
黒嶋先生には大学病院にて、骨粗鬆症に関する研究、大学病院での臨床例を呈示していただきました。従来の温存療法ではなく、外科介入を積極的に行うことが印象的でした。
3人目は山下巌先生。東大医学部出身で現在は医科、歯科のクリニックを開業しています。歯科に対してのご理解があるため、日頃より我々のご意見番としてお世話になっている先生です。
山下先生には、禁忌とすることで思考停止ををきたす。リスク管理をした上で患者のベネフィットを考慮した治療計画を行う。
リスク管理は医科的なトレンドを把握しておく必要がある。
また、主治医との連携の必要性を糖尿病や骨粗鬆症のケースを元にお話していただきました。
顎骨壊死に関するポジションペーパー2016が発表されています。
口腔衛生状態を歯科医師が管理することにより、BP製剤等由来の顎骨壊死の発生率を低下させることができる。
BP等の薬剤の休薬はしなくても良いとする論文が多いが、処方医と連携をとりながら方針を決めていくことが大事である。
医科歯科連携と言葉では簡単だが、実際には双方の理解が必要であると感じております。
今回の講演会により様々な方と議論を交わすことが出来、有意義な会となりました。
2016年11月17日
葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です。
平成28年10月2日(日)日本口腔インプラント学会認定コースにて講演をしました。
「CGF作製デモ、静脈確保の臨床」にて4時間ほど講演をしました。
尾澤歯科医院では、オペの侵襲を軽減させるために様々な試みをしてきました。
CGF(Concentrated growth factors) はその一環です。
簡単に言うと、採血した血液を遠心分離し、血漿成分を凝固させたフィブリンゲルを利用し、創傷の早期治癒に役立てるというものです。
例えば抜歯窩にCGFを入れることで、治癒を促進させることが期待できます。
インプラントの手術でも人工骨、自家骨に混ぜて使用しています。
術後の疼痛や腫脹を軽減することが可能なため、積極的に使用しています。
昨日はインプラント学会認定コースの受講生に講義をしました。
学会専門医を取得するために1年間のコースを受講するのですが、その1部分を担当しました。
若い先生方に少しでも役に立ったかと思います。
2016年10月3日
東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院 院長の野村です。
2016年3月20日(日) (株)松風にて1日自習コースを担当しました。
「インプラント治療の予知性を高める骨造成自習コース」
昨年より千栄寿先生より引き継いで実習コースを担当させていただきました。
スイスEMS社のピエゾンマスターサージェリーという外科用の超音波切削器具を用いて行いました。
インプラントを行う場合、十分な骨量が必要です。
少ない骨の部位に無理にインプラントを埋入することは、長期的に考えると失敗の原因となります。
そこで、足りない骨を増やす手術が必要になってきます。
以前は回転切削器具にて骨を切削して骨の移植をしてきました。
しかし、侵襲が大きいため、術後の腫れや疼痛が大きな問題となっていました。
超音波の切削器具を使用することにより、術後の腫れや疼痛は最小限に抑えることが可能となりました。
最近の文献によると、超音波切削器具が治癒を促進するというデータが出てきています。
骨折時に超音波を当てて治癒を早める機序と同じかと思われます。
超音波切削器具は、このような利点以外に、硬組織のみを切削し、軟組織は傷をつけないという利点があります。
神経が近い部位でも安全に手術を行うことが出来ます。
上顎洞挙上術においては、洞粘膜を傷つけずに骨を削除することが出来ます。
当院ではEMS社の器械に一早く注目し、約7年前より使用してきました。
安心、安全に手術を施行するために、これからも最新の器械を取り入れて行きます。
2016年4月3日
東京都葛飾区の歯医者 尾澤歯科医院 院長の野村です。
平成28年3月6日(日)、東北大学において「ISC南東北合同セミナー」が開催されました。
軽度認知障害とインプラント治療について講演をおこないました。
尾澤歯科医院のインプラント患者は30年を超えている症例が多くあります。
当然30年経過すれば年齢も高齢化していきます。
認知機能の低下した患者さんに対し、口腔内に入っているインプラントをどのように生かすか。また、メインテナンスをどのようにしていくか。
時には、インプラントの上に入れ歯(インプラント オーバーデンチャー)をお勧めする場合もあります。
課題は多いですが、患者さんのライフワークに合わせた治療を心がけていきます。
2016年3月7日東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院 院長の野村です。
平成28年2月13、14日 日本口腔インプラント学会 関東甲信越支部学会が開催されました。
「歯科医療施設における認知機能アセスメント検査の有用性ー 咀嚼評価点とMoCA-Jスコアの関係 ー」という演題にて発表をおこないました。
簡単に要約すると、認知機能が低下してくるに従い、咀嚼もしにくくなるということです。
高齢になるに従い、歯数も減少しますので、認知機能と直接関連があるかはこの研究では分かりませんでした。今後の課題とさせていただきます。
来月は仙台にて講演を予定しています。
歯科医師として、住みやすい生活環境を整えて参ります。認知症の研究はその一環として行っています。
2016年2月18日
東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院 院長の野村です。
平成27年11月15日(日) 田町グランパークプラザにCIDクラブのセミナーが行われました。
私は、「軽度認知障害の視点からのインプラント治療」というタイトルで講演をしました。
・認知症となる前段階である「軽度認知障害」。
・認知症を予防するためにはどのようにすべきか。
・現在エビデンスとして認められているものは何か。
・超高齢社会における、インプラント治療を行うにあたり考慮すべき点は何なのか。
以上のことについて講演しました。
最近の学会では高齢者の治療に関するテーマが多いですが、
高齢者、介護の視点から見ると「インプラント」は厄介な物として扱われる傾向にあります。
「インプラント」をすることでQOLの向上が望めること。
メリットは計り知れないと思います。
反面、介護現場での手入れなどの教育が不十分なのが現状です。
介護現場と関わりのある歯科医師、歯科衛生士への教育も十分ではないのが現状ですので、今後の課題となるでしょう。
歯が多く残っている(20歯以上)人に比べて、19歯以下で義歯未使用の人は転倒のリスクが2.5倍という論文があります。
歯は体のバランスと密接な関係があります。
また、20歯以上の人と比べて、歯がほとんどなく義歯未使用の人は、認知症発症リスクは1.9倍との報告もあります。
歯を残すこと。残せなかった場合は、治療をして噛めるようにすることがとても大事です。
インプラント治療はそういう視点からも、大変有益な治療です。
2015年11月26日
東京都葛飾区金町の歯医者
尾澤歯科医院 院長の野村です
2015年11月8日(日) 湯島の(株)松風にて、私自身、初のハンズオンコースを開催しました。
「インプラント治療の予知性を高める骨増生実習コース」です。
年に2回開催される、今年度第1弾のコースでした。
スイスのEMS社の「ピエゾン マスターサージェリー」という外科用の超音波で骨を切削する器械を使用して、低侵襲の手術手技を講義し、実習する1日のコースでした。
尾澤歯科医院ではピエゾンマスターサージェリーを、日本での認可が下りる前より個人輸入して使用してきました。
今までは回転切削器具にて骨を切削していましたが、術後の疼痛、腫脹により、開業医においてはあまりお勧めできる手法ではありませんでした。
しかし、超音波を使用する、EMSのピエゾンマスターサージェリーを使用することで、低侵襲が可能となり、術後の疼痛や腫脹などの合併症をかなり抑えることが可能となりました。
ご高齢の患者さんにも低侵襲で手術が可能なことより、お勧めする機会も増えてきております。
術前のCT撮影、コンピューターガイド手術、ピエゾサージェリーにて尾澤歯科医院のインプラント臨床は飛躍的に安全かつ低侵襲を実現することが可能になっております。
Patient friendly な歯科治療を提供できるように、日々努力していきます。
2015年11月13日
東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。
平成27年10月4日(日) 公益社団法人 日本歯科先端技術研究所のインプラント講習会にて講義、実習をしました。
毎年担当していますので慣れているはずなのですが、受講生は毎回異なりますので、反応を見ながらの講義は緊張します。
実習を手伝っていただいた(株)コアフロントさんがフェイスブックに載せていましたので、写真を拝借しました。
CGFとは。
まず、ご自身の血液をあらかじめ採血しておきます。
採血した血液を特殊な遠心分離機にて遠心分離し、余計な赤血球を取り除いた成分を利用するやり方です。
主にインプラント治療時の骨再生治療、抜歯時の治癒促進に利用しています。
創傷の治癒は早くなり、腫脹も軽減されます。
血小板には様々な増生因子が含まれています。これを利用しているのです。
フィブリンは創傷の「のり」のような役割をします。また、フィブリンは細胞の基盤の役割をすることから創傷の早期治癒につながります。
健康保険の適応外ですので、保険外治療に対してのみ利用しています。
2015年10月6日
© OZAWA DENTAL CLINIC