Author Archives: nomura

子ども 歯磨き中の事故

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です

歯磨き中に転倒すると、口腔内、咽頭部を傷つけます。

血管を傷つけると出血しますが、咽頭部は気道でもあるので、出血を抑えることが困難なことがあります。

お祭りで飲食中に走り転倒し、口にくわえていた割り箸が咽頭部で刺さり死亡した事件もありました。

子どものとっさの行動は読めませんので、あらかじめ保護者が気をつけておくことが大事です。

 

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シンポジウムにて講演

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成27年8月2日(日)、日本歯科大学において(公社)日本口腔インプラント学会 関東甲信越支部 第6回 学術シンポジウムが開催されました。

メインテーマは『超高齢社会とインプラント』

私もシンポジストとして講演をいたしました。

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認知症は生活習慣病の側面があり、食生活や適切な有酸素運動、適切な医療、歯科医療により予防が出来るということが分かってきました。

認知症の前段階としてMCI(軽度認知障害)があります。健康な時期、もしくはMCIの段階で予防について認識していただくことが大事になっています。

あくまで本人の認識にかかってきますので、我々は正しい知識を提供すること、適切な歯科医療を提供することになります。

生活習慣を変えるのは本人のモチベーションにかかっています。

モチベーションを上げる手助けをすることが、我々歯科医師を含めた医療関係者の役割かと考えています。

多くの高齢者の方が住みやすい街づくりの手伝いができたら幸いです。

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総義歯

葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

インプラント専門医として歯を失くした方の為に、取り組んでいます。

しかし、インプラントを使用しない「総義歯」「総入れ歯」は私の最も得意とする治療です。

私が歯科大学を卒業して間もなく大学病院に勤務しました。

勤務先の医局が総義歯を専門とする医局であったため、毎日朝から終電まで、より良い総義歯を作成する為に臨床に励みました。

良い総義歯を作成するために、第1に大事な事。

患者の口腔状況に合わせた、適切な印象(歯形)を採る事です。

これは、1つの医局の中でもそれぞれの先生が様々な考えを基に採るので、微妙に形が変わります。

本来は同じ口腔内ですので同じ型が採れるはずです。

しかし、変わってくるので不思議です。

基本的な要素を踏まえた上での変化であれば、結果的にどちらも良い義歯が出来ると思っています。

第2に大事な点。それはかみ合わせです。

顎関節が正常な方であればそれほど大変ではありませんが、長年間違った義歯を装着している方は、咬合を決めるのがとても困難なことがあります。

第3に大事な点。義歯の形態です。

型取りである程度の形は出来ますが、粘膜面から人工歯までの形態を機能的に作る必要があります。研修時代は夜な夜なこれを作成するわけです。

機能的というのがポイントで、唾液や食べ物の流れ、発音、義歯を安定させるための形態、装着感をよくするためなど、様々な用件をクリアする必要があります。

これは職人技ですので、本などで書かれていない事も沢山あります。

最終的に研磨し、美しく仕上げます。

また、患者さんの口腔内にて調整を数回することでしっかりとした義歯に仕上がります。

私のこだわりの義歯を是非使用してみてください。

歯がない方限定です。

次回はインプラントを使用した義歯の話もしたいと思います。

 

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最近のインプラントの性能について

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

インプラントは、国内外様々なメーカーより製品が販売されています。

患者さんからすると、メーカーの善し悪しを判断することは出来ないと思います。

歯科医師が信頼のおけるインプラントをお勧めし使用することになるため、結局は勧められた通りに治療を受けるしかないのが現状でしょう。

尾澤歯科医院ではインプラント施術の経験が30年以上あります。

30年の間には、様々なメーカーのインプラントを使用してきました。

様々なメーカーを使用した理由は、臨床的に満足できる製品が無かったからです。

今日のインプラントはどのメーカーを見ても、デザイン、表面性状は比較的満足のいく物が販売されています。

しかし「比較的」と申し上げたのには訳があります。

大手の欧米インプラントメーカーの製品でも、十分とは言えない製品があるのが現状です。インプラント表面性状、デザイン等様々な問題を抱えているメーカーもあります。

当院ではスイス製のstraumann社をメインに使用しています。

様々なメーカーを使用したところ、現在はこのメーカーに落ち着いています。

世界のシェアがNo.1か2のインプラントですので、日本国内のみならず、世界中どこに行ってもメインテナンスを受ける事が出来ると思います。

表面性状はSLA(サンドブラスト、酸エッチングされた表面)になってから安定していますし、最近はSLActive(電解質に浸けられたインプラント)もあり、更に生体適合性が増しました。

日本国内では未承認ですが、ロキソリッドという製品で、チタンとジルコニアの合金のインプラントがあります。これは強度が従来のチタン製のインプラントよりも高いのが特性です。

細いインプラントは臼歯部で使用すると、破折の危険性がありますが、ロキソリッドであれば可能となります。すなわち、臼歯部に大がかりな骨造成などの外科処置をせずに、インプラント手術が可能となることがあります。当院では、どうしても骨造成など、外科処置をしたくない方にロキソリッドを個人輸入して使用しています。

当院は、厚労省の認可がある製品を使用していますが、これは例外で、患者さんの利益を考慮し使用しています。

激安のインプラント治療は安価なインプラントを使用しているようです。

体の中に残るものですから、責任を持って良い製品をお勧めしていきます。

 

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軽度認知障害について

東京都葛飾区の歯医者 尾澤歯科医院 院長の野村です。

マスコミで取り上げられることが多くなった認知症。

日本は超高齢社会を迎え、高齢者の4人に1人が認知症またはその予備軍と言われています。

そして認知症対策は国を挙げて取り組むべき重要課題とされています。

認知症はある程度予防できるという事をご存知でしょうか?

認知症の前段階として軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)という概念があります。正常な老化現象で予測されるよりも認知機能が低下しているが、認知症とはいえない状態です。

MCIの患者は年間10%が認知症に移行しています。

早期にMCIを発見し、早期に介入することが重要になってきます。

MCIであることの発見、治療には本人の認識がとても重要ですが、医療現場以外の家族、町内会などのネットワークがとても大切です。

近くにいる方の正しい知識と気づきによって、早期に対応することが可能となります。

また、定期的にお医者さんに通院することは、持病でもない限りなかなかありません。

しかし、我々歯科医師は治療の特異性から、定期的に来院していただく場合が多くあります。歯科医院での早期発見により、適切な医療機関への紹介などが出来るケースも増えてくると思います。

認知症への移行を予防するために。

まずは患者本人が主体となって行動をすることが重要です。家族の方が一生懸命でも本人にその気がなければ全く効果が現れません。

ここで詳細は触れませんが、「食生活」「運動」などが一般的に言われている項目です。

我々歯科医師の立場からは、しっかりと噛むことが一番大事なのではないかと思います。

20本以上歯が残っている人とそれ以下の人を比較した論文があります。

20本以上保有が他の因子と独立して認知機能低下発現に対し優位にオッズ比の低値を示しています。

また、噛む事で脳血流量が上がることで認知症を予防できるとの報告もあります。

咬合との関連は疑う余地はありませんが、科学的に証明するとなると、実験が複雑なため難しいのが現状です。しかし最近は数は少ないまでも論文が増えてきています。

ご自身の歯で噛む事が一番いい事なのですが、歯を喪失した場合でも噛めるように治療することが大事です。

中間欠損に対してブリッジ、義歯、インプラント。

遊離端欠損に対して義歯、インプラント。

総義歯に対して義歯、インプラント。

様々な治療法があります。

歯科医師と相談してきちんと噛めるように治療しましょう。

また、ご自身の歯を大事にしてください。

定期的なメインテナンスは重要です。

 

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自己血から再生療法をします

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

ご自身の血液を採取して遠心分離します。

用途により採血量は異なりますが、20〜80mlくらいの量が必要です。

赤血球を取り除いた成分を利用し、抜歯時やインプラント手術に応用しています。

尾澤歯科医院で取り入れている手法は、CGF(Concentrated Growth factors)と呼ばれています。

これを利用することで、軟、硬組織の創傷治癒を早めます。

尾澤歯科医院での手法は、ご自身の血液以外は使用しないため、大変安全におこなう事が出来ます。

傷口を少しでも早く治したいと考えていますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

 

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フッ素がインプラントに与える影響

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

むし歯予防や歯質強化を目的としてフッ素の局所応用が一般的になっています。

市販されている歯磨材には低濃度(約1,000ppm )のフッ素が含有されています。

また、歯科医院においてのフッ素塗布には高濃度(約9,000ppm pH3前後)のフッ素を使用します。

近年、フッ素がインプラントの表面に与える悪影響が指摘されるようになってきました。

特に、低pH下、すなわち酸性下でフッ素をインプラントに塗布すると、インプラント体が腐食することが明らかとなっています。

プラークが歯面に付着すると、細菌が産生する酸でpHは低下することより、たとえ中性のフッ素を使用したとしても問題が生じる可能性があります。

また、歯磨材や、フッ素塗布薬は酸性の製品がほとんどなことより、

インプラントにはフッ素入りの歯磨材は使用しない方が良いということになります。

2014年3月に共著で論文掲載しました。

「フッ化物入りペーストがチタンの腐食性に与える影響」野村ら (公社)日本口腔インプラント学会誌

色々な歯磨材を検討しましたが、現在は「バイオリペアPRO」を推奨し販売しています。

インプラント治療を受けた患者さんに、安心して利用していただける製品だと思います。

 

 

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こどもへの歯磨き指導はいつから?

葛飾区金町 の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です

年に2回、保育園の歯科検診に行きます。

実は保育園の歯科検診に行く事が毎回楽しみです。

0才〜6才の乳児から幼児まで、幅広く検診します。

0才から順番に診るので、子どもの成長とてもよく感じる事ができます。

自分の子どもはいつも一緒にいるせいか、成長を感じるのは誕生日くらい。

保育園では、1時間くらいの間に色々と感じることがあり、とても楽しいのです。

毎年、歯磨き指導を年中さんにしています。

年中さんは5才児です。

5才という年齢は、手先も器用に動かす事が出来るようになる年齢。

また、感受性も豊か。

しっかりと聞く耳も持つようになる年齢です。

模型を使って歯ブラシの指導をすると、目を輝かせて聞いてくれます。

6才児の年長さんクラスになると、すでにムシ歯になってしまう子が多く、

しっかりとした指導を開始するには5才ごろがちょどいいかと感じています。

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Prof.Morton講演

東京都葛飾区の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

26年10月19日(日)アメリカ ルイビル大学補綴科のモートン教授の講演がありました。

モートン教授は5年前に学会にて講演された時、私が座長をした先生です。

今回は無歯顎者におけるインプラント治療の講演。

インプラントの講演は審美の話が多く、高齢者に対する治療や機能的な話題が少ないのですが、

モートン教授は無歯顎補綴の話を総義歯の原点から話していたのが印象的でした。

私が歯科医師として初めて入門したのが総義歯の教室でした。

早朝より終電まで3年間どっぷりと総義歯にはまっていましたが、教室の外に出るとマニアック過ぎるのか同業者で総義歯について話をする先生はほとんどいませんでした。

モートン教授の話は20年前を思い出させてくれたため、私にとっては大変有意義な時間となりました。

また、デジタル印象や、CAD CAM技工の最前線の話も伺うことができました。

日本ではデジタル印象は数本は可能ですが、全顎印象は出来ません。アメリカでも始まったばかりです。

あと10年もすれば一般的に使用できるとの話でした。

我々のような開業医でも手が届く程度の機械であってほしいものです。

 

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日本口腔インプラント学会認定講習会

葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です

平成26年10月12日(日)日本口腔インプラント学会の認定講習会が行われ、講師として参加しました。

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認定講習会は専門医受験の登竜門となる講習会。

若手歯科医師のギラギラした視線の中、CGF、採血、静脈確保の講義と実習を行いました。

専門医まで長い道のりですが、この受講生の中から少しでも多くの専門医が生まれる事を願っております。

そして、正しい知識や技術を、多くの患者に役立てていただきたいと思います。

 

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