カテゴリ: むし歯

2012年 学校保健統計調査

葛飾区金町 尾澤歯科院長の野村です

2012年12月26日 日経新聞朝刊に、2012年 学校保健統計調査について載っていました。

歯科ではむし歯が減ったとのこと。

永久歯にて1人あたり1.1本のむし歯だそうです。

当院でも口腔衛生指導やフッ素塗布を推奨しているため、むし歯の率は低下しています。

むし歯により歯を失うケースが減少する一方、

歯周病により歯を失うケースはなかなか減らないのが現状です。

「これをなんとか食い止めたい!」

の一心で衛生指導や歯周病治療をしています。

ここで重要なのが、いかに歯周病対策が重要であるかを患者に理解しててもらうか。

また、定期健診の重要性について、いかに理解してもらうか。

歯周病は生活習慣病です。

日常の手入れは重要です。

しかし、自覚症状がなければ歯科医院に行かないのが現状です。

悪くなってから治すのでは遅いのです。

「悪くならないように予防する」

これが歯周病で歯を失わないようにするために、最も大事なことです。

定期健診は大事です。

かかりつけの歯科医院で、予防に努めましょう。

 

 

投稿日: by nomura

歯科検診に行ってきました

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

今年2回目の保育園歯科検診に行ってきました。

1才クラスから、6才クラスまでの子供たちです。

3才からむし歯が認められました。3才というと、自我が出てくるころ。

甘いものも大好きになってくる時期です。

おやつの与え方や、歯みがきのタイミングを間違えると、むし歯になりやすい時期です。

特に現代っ子は、歯並びが悪いため、歯と歯の間に食べ物がはさまりやすいです。

これが、砂糖を含んだおやつだと、そのまま放置することで歯が脱灰(むし歯)します。

おやつの与え方、おやつの種類に気をつけましょう。

フッ素塗布もむし歯予防に効果的です。

かかりつけの歯科医院にて、むし歯のチェックとフッ素塗布は定期的に行うのが一番安心かもしれません。

こども達の元気な姿に接すると、元気が湧いてきます。

来週は、歯磨き指導に行ってきます。

 

投稿日: by nomura

妊娠中の歯科治療

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

妊娠中の歯科治療は胎児への影響があるのでしょうか? という質問を受けることがあります。

妊娠4カ月までは、胎児の器官形成期といわれています。

出来れば歯科治療は避けたいのですが、応急的な治療はしておいたほうがよいと思います。

5~7カ月は安定期なため、通常の歯科治療であれば可能です。

後期はおなかが大きくなり、仰向けになるのがきつくなってきます。

少し起こした状態にて治療をしますが、出産後に治療をおこなうのが良いと思います。

歯科治療は局所麻酔が必要なことが多いです。

局所麻酔で一般的な2%リドカイン 1/8万エピネフリン含は、胎盤を通過しますが、カートリッジ1~2本の局所麻酔であれば胎児に影響を与えないといわれています。

X-線検査は小さなデンタルエックス線といわれるものであれば心配ありませんし、

検査時に鉛エプロンをしますが、通常の装置であればエックス線が散乱しないため、安全に検査を受けていただいて大丈夫です。

妊娠中の食生活の変化やホルモンバランスの乱れより、歯周炎を引き起こすことがあります。

生まれてくる赤ちゃんへの悪影響を考えて、妊娠中の口腔衛生管理は大事になります。

当院では妊娠中の患者への衛生指導をおこなっています。

ご気軽に相談してください。

 

 

 

投稿日: by nomura

バイオフィルムって?

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

バイオフィルムについてです。

バイオフィルムとは細胞外基質により取り囲まれた細菌の塊をいいます。

バイオフィルム内では様々な細菌どうしが情報伝達をおこないながら生活をしているコミュニティーといわれています。

口腔内の2大疾患であるむし歯や歯周病はバイオフィルム感染症です。

では、バイオフィルムをやっつけるためにはとうすればよいのか?

CMでおなじみの様々なうがい薬は?

答え  効果は期待できません。

CMでおなじみの様々な歯磨き粉は?

答え  効果は期待できません。

抗生物質は効果があるのか?

答え  抗生物質に耐性があります。

超音波スケーラーやブラシなど、機械的に除去は?

答え 効果があります。機械的除去は第一選択であり、これを無視してむし歯や歯周病予防はありえません。

患者さんからどんなうがい薬が効果があるのか、どんな歯磨き粉がいいのか?と質問を受けます。

先ずはプラークコントロール、すなわち歯みがきをきちんと行うこと。

次に、歯科医院にて機械的にプラークコントロールを定期的に行うこと。

これが1番だと断言します。

歯ブラシは新しいもの。歯磨き粉は好みで。うがい薬は補助的なものととらえること。

 

 

投稿日: by nomura

虫歯菌、脳出血を助長

「虫歯菌、脳出血を助長」

本日、平成23年9月27日(水)日経新聞夕刊より

「歯周病菌」が心臓病に悪影響を及ぼしていることは大分周知されてきたと思います。

循環器科の医師にもリスクファクターとして認識されています。

本日の記事は「むし歯菌」です。

虫歯菌に脳出血を促すタイプがあり、その保菌者の脳出血のリスクはそうでない人の4~5倍とのこと。

口腔内の衛生状態を良くすることが、健康にもつながることがまた1つ証明されました。

尾澤歯科医院では全ての患者様に口腔衛生指導を行っています。このことで、皆様の健康が維持されると信じてこれからも行っていきます。

 

投稿日: by nomura

MTAセメント

MTAセメント(商品名プロルート)は比較的最近販売された歯科材料です。

直接覆髄(歯の神経が露出した際にセメントで覆うこと)

パーフォレーションリペア(歯根に穴が開いた際、穴をふさぎリペアすること)

逆根充(外科的な根管治療の際に根尖にセメントを充填する)

などに用いられます。

MTAセメントの高い生体親和性により、従来の方法だと成功率が低かったものがより高い成功率が得られるようになりました。

直接覆髄の症例です。

丸でかこんだ部位のむし歯が深く、神経が露出しました。

従来の方法は水酸化カルシウムを貼薬していましたが、成功率は低く、疼痛が出て抜髄(神経をとる治療)となることがほとんどでした。

MTAセメントは操作が難しいですが、高い生体親和性のため露髄(神経が露出)部に貼薬してもほとんど痛みが出ることはありません。

神経を保存できるということは歯を長持ちさせることにつながります。

残念ながら健康保険適応外です。

しかし、そのメリットを考慮すると我々は積極的に推奨していこうと思っています。

投稿日: by nomura