カテゴリ: インプラント

インプラント オーバーデンチャー

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

2018年2月3日(土)二階堂雅彦先生主催の歯周病勉強会にてインプラントオーバーデンチャー(IOD)の講演をおこないました。

IODは万能とは思いませんが、上手く利用することで快適に食事をすることが可能になる治療方法です。インプラントオーバーデンチャー(IOD)はインプラントの上に義歯を作製したものです

下顎総義歯の患者です。4本のインプラントをしました。インプラントの上にアタッチメント(ロケーターアタッチメント)をつけて入れ歯を装着します。

下顎の総義歯を快適に使用するためには、動かない入れ歯が必要です。インプラントを利用したインプラントオーバーデンデンチャーは確実に動かない入れ歯にすることが可能です。

使用するインプラントは2本から4本です。

最小限のインプラントを用いることで治療費用を抑えることができます。

アタッチメントにはいくつかの種類があります。

バータイプ、ボールタイプ、マグネット、ロケーターなどが挙げられます。

バータイプのアタッチメントです。入れ歯側にバーを挟み込むような装置を付けて使用します。

これはマグネットタイプのアタッチメントです。磁石は入れ歯側に装着しますので、MRI検査時には入れ歯を外して撮影を行います。

それぞれ利点、欠点がありますので適したものを選択します。

総義歯が動いて咬めない。部分床義歯で残存歯に負担がかかりうまく使えない。など様々な問題を解決します。お困りの際は相談して下さい。

 

 

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日本口腔インプラント学会学術大会

東京都葛飾区 金町の尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年9月22日から24日にかけて、仙台国際センターにて日本口腔インプラント学会学術大会がおこなわれ、参加してきました。

「20年前のエビデンスは今?」というシンポジウムがありました。

20年前は私がインプラント治療を始めた頃。

まだまだ科学的根拠に乏しい面があったため、様々な論文を読み、それを検証していく事を繰り返していました。

幸いなことに、正しい方向に向かっていたようで、現在の潮流と変わらず進んで来ています。

20年前に自己流にならず、正しい方向に導いてくれた先生方に指導していただいたおかげです。

これからは若い先生に対し、同じ役割が出来ればと思っております。

 

 

 

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将来のインプラントについて

東京都 葛飾区 金町の歯科医院 尾澤歯科医院 院長の野村です。

尾澤歯科医院では約35年前よりインプラント治療をしています。

35年前は現在使用されているチタンの他、人工サファイア、チタンにHA(ハイドロキシアパタイト)などなど、様々な素材のインプラントがありました。

現在はチタンの他、ジルコニアなど新しい素材が出てきております。

尾澤歯科医院では、スイスのストローマン社のインプラントを主に使用しています。

ストローマン社のインプラントはチタンとジルコニアの合金にすることで、機械的強度を上げています。

従って、今までよりも細いインプラントを使用しても破折することなく問題なく経過しています。

また、インプラントで重要なのが、インプラント表面の性状です。

表面性状は各メーカーによって全く異なります。

骨細胞が成長しやすい性状、細菌が繁殖しにくい性状などが求められます。

ストローマン社の表面性状はどのメーカーのインプラントよりも文献的に優れていることが分かります。(Derks J らJ Dent)

現在の表面性状はマイクロストラクチャーのレベルですが、

近い将来にはナノストラクチャーになります。

このことにより、細菌が付着しにくく、細菌のバイオフィルムを壊す表面性状になっていきます。

細菌、抗生物質が効かない耐性菌の話題がマスコミで多く報道されるようになりました。

内科で風邪で抗生剤を処方しないように通達が出されたほどです。

動物実験では行われていますので、ナノテクノロジーがインプラントに応用されるのはもうすぐです。

ある文献によると、実験的にナノ性状を与えたインプラントは黄色ブドウ球菌が約20%死滅、

緑膿菌は約50%死滅。現在のところはこのような結果です。(Bhadraら2015)

もっと成績の良い表面性状が出てくることを願っております。

尾澤歯科医院ではこれからも、世界中で多くのインプラントがある中で、最善な製品を現使用メーカーにこだわらずに提供していきます。

 

 

 

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(公社)日本歯科先端技術研究所 創立30周年

葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年6月18日 (公社)日本歯科先端技術研究所 創立30周年記念事業を、東京都のグランドパレスホテルにて行いました。

当研究所は50年前に山口県にて口腔外科研究会として発足し現在に至ります。インプラントの基礎研究を長年にわたり行ってきました。

現在全国規模で活動をしております。会員数は正会員で約700名を有し、インプラントの研究のみならず、MCI(軽度認知障害)と口腔機能の関係、一般市民に対する歯科医療に対する啓蒙活動などを行っております。

学術会誌を3回/年発行しています。今回は特別号として、日本歯科医師会 副会長の柳川先生との対談を企画しました。直面している高齢者歯科医療や専門医、災害時の歯科医療など多岐にわたり議論をすることが出来、会員にとって有益な情報を発信しました。

これからも、一般市民向けの講演会なども企画します。ご期待下さい。

 

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ITI World symposiumに参加

東京都葛飾区の歯科医院 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年5月4、5,6日、スイス バーゼルにてITI World symposium に参加しました。

ITIとはインプラントの国際組織で4年に1回、学会を行っています。

世界中から約5,000人の参加者があり、国際交流を深めてきました。

インプラントの表面性状において、ナノレベルの構造改善を認識しました。

尾澤歯科医院においては、そのトップレベルにあるインプラントメーカーである、ストローマン社を30年間にわたり使用しています。

体内に留置するインプラントは1度手術をすると簡単には除去できません。

したがって、世界中で最も信頼されているインプラントメーカーを推奨しています。

私自身もインプラント治療をしてもらうならば、ストローマン社製品を選びますし、実際に家族、親戚には他のメーカーを使用しません。

尾澤歯科医院におけるインプラント治療は、技術、材料、全てにおいて世界基準にて行い、patient friendly な治療を心がけております。

 

 

 

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第28回日本歯科先端技術研究所 学術大会

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年3月12日 学術大会を主催しました。

基調講演を理化学研究所 辻孝先生にお願いしました。

辻先生は歯の再生医療にて脚光を浴びた先生です。

ねずみの顎骨に歯を再生させることに成功しておりますが、実際の口腔内にて臨床試験はまだ行われていません。

歯の奥歯は大臼歯といいます。大臼歯には複数の歯根があり歯を支えています。

辻先生によると、再生医療にて再生した歯は、歯根が1本。単根しか出来ないようです。

細胞が分化する過程において、歯の大きさ、歯根の数を判断するタイミングがあるようで、実際に望んだ大きさではないことがあるとのことでした。

臨床試験を経てからの人での応用となるため、まだまだ先のようです。

それまでは、義歯、インプラントがまだまだ活躍することでしょう。

 

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インプラント学会にて発表

東京都葛飾区 金町 尾澤歯科医院 院長の野村です

平成29年2月11日(土)、12日(日) 新宿京王プラザホテルにて、

日本口腔インプラント学会 第36回関東甲信越支部 学術大会がおこなわれました。

学会発表をしましたのでお知らせいたします。

外科手術の際に傷口の治癒を促進させるために行っている手法に、PRP, PRFなどと呼ばれるものがあります。

尾澤歯科医院においておこなっている手法は、PRF(Platelet Rich Fibrin)です。

CGFなどとも呼ばれています。

術前に患者さんから採血し、専用の遠心分離機にかけます。

赤血球を取り除いたフィブリンの塊を利用します。

このフィブリンの塊の中に成長因子がどれだけ含まれていて、その効果が期待できるのかという研究はありませんでした。

聖マリアンナ医科大学 形成外科学・幹細胞再生医学講座の井上教授に協力していただき、実験を行いました。

今回はEGFという成長因子を測定したのですが、PRF中に多く含まれていることがわかりました。

このEGFは血小板由来と考えられ、十分に効果が期待できるものと確認しました。

尾澤歯科医院では、外科手術時に採血をお願いすることがあります。

PRFを有効利用することで、術後の傷口がはやく治癒しますので、これからも積極的にお勧めしていこうと思います。

 

 

 

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救急セット

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

起きてほしくはありませんが、非常時に無くてはならないもの。

突然の心停止に対し、質の高いCPRをおこなうためにAEDは欠かせません。AHAのBLSライセンスを取得しております。

生体モニター(血圧、心電図等)、人工呼吸用にアンビューバッグ、気管挿管セット、他の気道確保用にラリンジアルマスク。

気道確保が出来ない場合に、輪状甲状腺靱帯穿刺キット。

救急薬剤と点滴セットなど。

病院では必須ですが、個人の歯科医院でここまで揃えているところは無いと思います。

非常時のトレーニングは十分に受けております。しかし、使用しない事を切に願っております。

安全、安心な歯科治療を心がけております。

 

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骨粗鬆症 高齢者への対応

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成28年11月12日、13日にCIDクラブ15周年記念講演会がありました。

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「医科からの提言:骨粗鬆症・高齢者への対応」というセッションの座長をしました。

3名の著名な先生にご講演をしていただきました。

林泰史先生は整形外科医で東京都老人医療センター病院長、東京都老人総合研究所所長等を歴任された先生です。

林先生には整形外科医の立場より話していただきました。

大腿骨頸部骨折により歩行困難になり、寝たきりとなる。

これを防ぐのはBPがファーストチョイスでることに変わりはない。

BP内服、静注を問わず、ONJの発生率は10万人に何人かいるというレベルである。他にも合併症は様々である。

顎骨壊死に関しても治療法を説明していただきました。

包括的に適した治療法を選択することが必要であるということでした。

2人目は黒嶋伸一郎先生。長崎大学の講師で、骨の基礎研究や顎骨壊死に関する研究をされている先生で将来の歯科界を担うべき先生です。

黒嶋先生には大学病院にて、骨粗鬆症に関する研究、大学病院での臨床例を呈示していただきました。従来の温存療法ではなく、外科介入を積極的に行うことが印象的でした。

3人目は山下巌先生。東大医学部出身で現在は医科、歯科のクリニックを開業しています。歯科に対してのご理解があるため、日頃より我々のご意見番としてお世話になっている先生です。

山下先生には、禁忌とすることで思考停止ををきたす。リスク管理をした上で患者のベネフィットを考慮した治療計画を行う。

リスク管理は医科的なトレンドを把握しておく必要がある。

また、主治医との連携の必要性を糖尿病や骨粗鬆症のケースを元にお話していただきました。

顎骨壊死に関するポジションペーパー2016が発表されています。

口腔衛生状態を歯科医師が管理することにより、BP製剤等由来の顎骨壊死の発生率を低下させることができる。

BP等の薬剤の休薬はしなくても良いとする論文が多いが、処方医と連携をとりながら方針を決めていくことが大事である。

医科歯科連携と言葉では簡単だが、実際には双方の理解が必要であると感じております。

今回の講演会により様々な方と議論を交わすことが出来、有意義な会となりました。

 

 

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日本歯科先端技術研究所にて講演

葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成28年10月2日(日)日本口腔インプラント学会認定コースにて講演をしました。

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「CGF作製デモ、静脈確保の臨床」にて4時間ほど講演をしました。

尾澤歯科医院では、オペの侵襲を軽減させるために様々な試みをしてきました。

CGF(Concentrated growth factors) はその一環です。

簡単に言うと、採血した血液を遠心分離し、血漿成分を凝固させたフィブリンゲルを利用し、創傷の早期治癒に役立てるというものです。

例えば抜歯窩にCGFを入れることで、治癒を促進させることが期待できます。

インプラントの手術でも人工骨、自家骨に混ぜて使用しています。

術後の疼痛や腫脹を軽減することが可能なため、積極的に使用しています。

昨日はインプラント学会認定コースの受講生に講義をしました。

学会専門医を取得するために1年間のコースを受講するのですが、その1部分を担当しました。

若い先生方に少しでも役に立ったかと思います。

 

 

 

 

投稿日: by nomura