葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。
インプラントのトラブルは大学病院に集中しています。
しかし当院においても、他医院にてインプラント関連のトラブルがあった患者が多く来院するようになり困惑しております。
いずれも「○○インプラントセンター」とか、ランキング本にて上位にランクされる歯科医院ばかりなのには驚きます。
ランキング本は多額の費用を出すことで載せてもらう本だということを知らない方は多いでしょう。
「インプラントセンター」も名前ばかりの医院が多いのが現状です。
いずれにしても共通しているのは学会専門医でないこと。
インプラントは新卒の歯科医師がやってはいけないという規制はありません。
したがって、専門教育をうけずにメーカーのインプラント講習会などを受けてすぐに手術をしている感じがします。
インプラントの方向が悪く、隣在歯と接触しているもの。
上顎洞(鼻につながっている空洞)に突き抜けてしまっているもの。などなど。
患者はホームページをみても、素人とは判断出来ないために、安易にランキング本や
「インプラントセンター」などを受診してしまうでしょう。
インプラント学会専門医は少なくとも専門の過程を踏み、症例報告や論文、学会発表を経過し専門医試験をパスしています。
○○コース受講などは信用できません。
学会専門医であるかどうかを判断材料にしてはいかがでしょうか?
にわか仕込みの開業医には行ってはいけません。
トラブルを起こす歯科医師も問題ですが、患者側ももう少し慎重に歯科医師を選ぶべきです。
そして適切な診断のもと、治療をしていくべきです。
一度治療したら、元には戻らないのですから。
2013年10月25日