カテゴリ: インプラント

日本口腔インプラント学会学術大会

東京都葛飾区 金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

公益社団法人 日本口腔インプラント学会 学術大会が平成24年9月21~23日にかけて大阪国際会議場にて行われ参加してきました。

数多くのインプラント関連の学会の中で、最大規模の学会になります。

今年はマスコミがインプラントを報道することが多い年でした。

その中で、インプラント治療の素晴らしさより、手術ミスなどのインプラント治療の欠点が多く報道されてきました。

尾澤歯科医院においては、患者さんには、インプラント手術の合併症やインプラント以外の治療を十分に理解していただいた上で、インプラント治療を選択していただきたいと思っております。

様々な理由から、インプラントをお勧め出来ない患者さんも多くいるのが現状です。

患者さんにとって、何が最善な治療方法なのかを一緒に考えて、無理のない最良の治療方法を選択していただくのが我々の仕事です。

尾澤歯科医院はインプラントの経験は豊富ですが、学会や勉強会などで、常に新しい知識を身につけて治療を提供していきます。

 

 

投稿日: by nomura

ITI Congress Japan 2012

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

6月2日、3日の2日間、世界的なインプラント学術団体であるITIの学会に参加してきました。

 

スイス ベルン大学D.Buser教授、ジュネーブ大学U.Belser教授は「最適なインプラント審美治療」。

テキサス大学D.Cochran教授は「インプラント歯学における革新とコンピューター技術の活用」。

D.Buser教授からは、「インプラント治療における合併症と対応」。

D.Cochran教授から、「生物学的メカニズムに基づいたインプラント治療」。

その他日本からは明海大学の嶋田教授の上顎洞へのアクセス方法や合併症の対応などの講演がありました。大学病院ならではの様々な視点からの講義は大変興味深く参考になりました。

ITIシンポジウムは科学的な根拠に基づいた講演なために安心感があり、有意義な2日間となりました。

土曜日の私の診療はお休みさせていただきましたが、診療にフィードバックさせていきますのでご容赦ください。ご協力に感謝致します。

 

 

投稿日: by nomura

ヤン ベンストレム教授講演会

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

本日は、スウェーデン イエテボリ大学歯周病科主任教授

ヤン ベンストレム教授の講演会に行ってきました。

歯科医師、歯科衛生士で300名くらいでしょうか、ほぼ満席でした。

「インフェクションコントロール」の演題で、

歯周病に罹患した際の治療方法をエビデンスに基づいた説明を、

午前10時~午後5時まで講演していただきました。

新しい情報は特にありませんでしたが、歯周病治療の総本山というべき

イエテボリ大学だけあって、基本に忠実で、いかに歯周病に罹患しないようにするか。

また、罹患した際も患者教育を十分におこなうこと。

治療後のメンテナンスを徹底しておこなうことにより、再発を防いでいる事。

など基本的な事を徹底することの重要性を、改めて認識しました。

当院での、歯周病治療と同じですが、この徹底しているという点ではまだまだ当院は弱いと感じました。

従来のハンドスケーラーを多用せず、超音波スケーラーやエアーフロー(粉をふきかけてクリーニングする方法)を用いることで、患者の不快感を軽減させること。

また、従来の方法と治療成績に優位差がないことがわかりました。

インプラント周囲炎に関しては、まだ結論は出ていません。

しかし、基本的に歯と同様に考えること。

徹底的にインプラントの清掃をすることのようです。

明日からの治療のヒントを得て帰宅いたしました。

 

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インプラント研修会に参加

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

5月13日の日曜日は、インプラントの研修会に行ってきました。

私が所属する、公益社団法人 日本歯科先端技術研究所と日本インプラント臨床研究会との合同研修会でした。

他施設の発表は、よほど内容に関心がない限り学会では聞く機会がありません。

久しぶりに1日座りっぱなしの真面目な研修会となりました。

最近は1度にたくさんのインプラントを手術したり、前歯部の審美症例は全く関心なく、

歯をいかに効果的に残すか。また、歯周病の適切なコントロールをし、インプラントをいれた後も適切なメンテナンスをおこない、長期安定した口腔内を維持させることなどにとても関心があります。

実は、1番大切なことであり、常に目標とすることなのです。

今回の研修会では素晴らしい発表がいくつかありました。

大変刺激を受けたため、これからの診療に生かせると思います。

今週末は、スウェーデンのイエテボリ大学歯周病科教授の講義を聴きに行きます。また来週にでも報告いたします。

 

投稿日: by nomura

インプラント術前CT撮影について

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

GWですが、昨日は1日中雨でした。

久しぶりに文献を読んだり、小説を読んだりとゆっくりした時間を過ごせました。

さて本日の話題は、インプラント術前にCTを撮影することについてです。

現在当院では、ほぼ100%の確率で撮影しています。

撮影は契約している病院や、歯科大学などで行います。

CTが普及していない時代、また、CTの必要性が重要視されていない時期がありました。

しかしCTが普及するようになり、術前診断としての重要性が認知されてきたのです。

当院では、30年近いインプラント手術の実績があります。

昔から来院されている患者様にCT撮影をお願いすると、

「何で必要なのか?今まで撮影してこなかったのに」

と言われることもあります。

しかし人間の体の構造は多様なため、同じ構造の方はいません。

CTを術前に撮影し、神経の位置や動脈の位置、骨の密度や骨の幅、高さを事前に把握しておくことは重要なのです。

CTをみてから、「インプラントをしないほうがいいです」ということもあります。

上顎洞炎の部位にインプラントは出来ません。

また、骨が無い部位にインプラントは出来ません。

あらかじめ分かっていれば、骨を造成する手術が可能な場合があります。

CT撮影には病院に支払う金額、歯科医院に支払う分析料が発生するため、

負担が大きくなりますが、確実に手術をするために、ご協力のほどよろしくお願いします。

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CID Clubセミナー

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

花冷えの週末でしたが、体調には気をつけましょう。

さて、今週末の土日はインプラントスタディークラブであるCID Clubセミナーに参加しました。

インプラントの講義を2日にわたり受けてきました。

講演の中に、インプラント患者の初診からメンテナンスまでの歯周管理に関する講演がありました。

すぐにインプラント治療をせず、歯周管理を徹底しておこなうこと。

歯周治療が完了した患者のみにインプラント治療をおこなうこと。

インプラントをおこなった後の定期的なメンテナンス。

尾澤歯科医院にておこなっている事と一緒でしたが、

もう少し徹底していると感じました。

歯科衛生士、歯科医師のチームアプローチの重要性を再認識した週末でした。

理想とする予防歯科を目指して頑張っていきます。

 

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編集委員会

葛飾区 金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

本日は休診でしたが、

公益法人 日本歯科先端技術研究所(日先研)の編集委員会でした。

日先研は歯科医師のための教育機関です。

4月より公益法人となり、さらなる公的な組織として社会に貢献していきます。

本日は歯科医師教育用の雑誌の編集にて集まりました。

今回も充実した内容にて発刊出来そうです。

インプラント周囲炎についての最新レビュー。

前歯における、インプラント審美修復。

骨の造成についての論文。

など、今回も内容が濃いものになり、大変うれしく思います。

ご協力いただいた先生方に感謝致します。

 

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介護現場におけるインプラント

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

春らしく、三寒四温の日が続いていますが、体調には気をつけましょう。

さて、インプラントを入れたのはいいけれど、将来高齢になり手入れが十分にできなくなった時、心配かと思います。

インプラントはQOL(クオリティーオブライフ)生活の質の改善に大きく寄与する素晴らしい治療方法です。

介護を受ける状態になっても、インプラントのおかげで咀嚼を出来ますし、

生きる喜びをきちんと噛めることで得られると思います。

義歯(入れ歯)よりは優れていることは科学的に証明されています。

しかし、安易なインプラント手術は、高齢になった時に足かせになることがあります。

手入れがしやすい設計が大事です。

また、ご自身の歯が抜けても、修復可能な状態を考えておくこと。

当院では、将来的なことを見すえてインプラントの手術、設計をおこなっています。

安易に手術をすることはお勧めしておりません。

 

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インプラントは悪者?

本日19:30より、NHKにてインプラントの特集があります。

内容はインプラントの術後トラブルについてのようです。

インプラントを安易にするべきではありませんが、

インプラントをしたことにより、患者さまのQOL(生活の質)が上がったとの声をたくさんいただいています。

ではなぜ、インプラント術後のトラブルが多いのでしょうか?

1つは、歯科医師の勉強不足が挙げられるでしょう。

インプラントは今でこそ大学教育でも取り上げられますが、数年前までは大学において、インプラント教育はありませんでした。

大学では科学的な根拠に乏しいとの理由により、治療を避けてきました。

日本においてはインプラントは、開業医が先導してきた経緯があるのです。

教育を受けていない先生方が安易にインプラントに取り組めば、結果は分かります。

また、外科教育をされていない。歯周病のトレーニング、補綴(かぶせものなど)のトレーニングを受けていない先生がおこなう治療ではないと思っています。

トレーニングされた歯科医師は安易にインプラントを勧めません。

メリット、デメリットを熟考の上、治療計画を立てるはずです。

大学病院よりも、日本口腔インプラント学会の専門医がいるクリニックで治療を受けることをお勧めします。

 

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インプラント周囲炎

尾澤歯科医院 院長の野村です。

インプラント周囲炎のお話をします。

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病です。

インプラントの天然歯と同様、歯周炎をおこします。

「インプラントは人工物だから歯槽膿漏にはならないと思っていた」などという話を患者様より時々耳にします。

私は、インプラントは天然歯同様に考えていただくようにしています。

インプラント周囲炎は歯周炎と比べて治りにくいのが特徴です。

天然歯は、歯根膜に囲まれています。血管や靭帯の走行があり、治療をすれば治りやすい環境にあります。

インプラントは骨に囲まれていて、歯根膜のような組織はありません。また、血管の走行も天然歯にくらべて少なく、ばい菌に対する抵抗性に劣ります。

したがって、天然歯同様かそれ以上のケアが必要になると言えるかもしれません。

ではインプラント周囲炎になってしまったらどうやって治療するのでしょうか?

① まず第一にプラークコントロールです。

プラーク(細菌のかたまり)がインプラント周囲に付着していては炎症が治まりません。

②浅い歯周ポケット(4mmくらいまで)の場合、ポケットを洗浄します。

③深いポケットの場合や、炎症が治まらない場合は、歯周外科を行います。

麻酔下にて切開し、悪い部分を取り除きます。場合により、インプラント表面をブラスト(粉をふきかけて新しい面を出す)します。縫合して経過を見ます。

④外科にて治らない場合は、インプラントを抜去することをお勧めする場合があります。

インプラントの種類(メーカー)により、インプラントの表面性状は異なるため、治療内容が異なることがあります。

インプラント周囲炎にならないために。

正しい診査、診断のもと、インプラント手術を行うことが重要です。

患者様の手入れも大切ですが、医原性のものがあるのが現状です。

自費治療のため、価格差がありますが、安いものに飛びつくのは危険かもしれません。

銀座のレーシック手術の例もありますので、良くお考えの上、信頼出来る専門医に手術をしてもらいましょう。

 

 

投稿日: by nomura