噛み合わせ治療
尾澤歯科医院での噛み合わせチェック項目
1.顎位が正しいか
顎位とは上顎に対する下顎の位置関係のことです。
顎位は顎関節により決まります。顎関節が正常な方は中心位という基準点を基本として、顎位を決定することができます。ところが顎関節症のある方は、顎関節と関節円板の位置がずれていることが多く、顎位を決めるのに時間がかかります。
2.犬歯誘導、またはグループファンクションがあるか
犬歯誘導とは、歯を噛んだ状態から横に動かした時、犬歯でガイドすることです。これに対し、犬歯以外の多数歯でガイドする状態をグループファンクションといいます。
これらのガイドが正常に存在しているかどうかを診査します。
3.非作業側にて干渉するか
人は物を噛んで細かくする時に、自然と下顎を動かして片側ですりつぶす運動をしています。この時、反対の上下の歯(非作業側)は当たっていないのが理想的な状態です。
非作業側の歯が当たってしまうと、奥歯に負担がかかりすぎて大きなストレスとなります。
4.前歯のガイドがあるか
歯を噛んだ状態から前に動かした時、前歯でガイドします。その時奥歯は当たらない状態が正常です。
ガイドをしている最中に奥歯が当たっていると、やはり奥歯に負担がかかりすぎて大きなストレスとなります。
5.噛み合わせの高さはどうか
噛み合わせの高さは、高すぎても低すぎてもいけません。ある程度の許容範囲はありますが、正常な高さとの差が一定のレベルを超えてしまうと顎に負担がかかってしまいます。
6.左右差はないか
左右の噛み合わせの平面や高さに差があるかどうかを診査します。左右差はないのが正常です。
以上の6項目がチェックポイントです。これらのことに気をつけながら、ご自身で鏡をご覧になってみてください。
専門的なことなので、ご自身で判断するのは難しいかもしれません。長期的に歯を長持ちさせるためにも、疑問を感じた場合は専門医に相談することをお勧めします。
尾澤歯科医院での、噛み合わせ治療手順
- 質問用紙に記入していただきます。
- 問診、口腔内診査をします。
- レントゲン検査、模型検査の型取り、AMI検査、口腔内写真撮影をします。
- 応急的な治療をして初日は終了します。
- 2回目に診断の説明をします。
お口の中は千差万別です。簡単な治療で終わる場合もあれば、全体的にかぶせもの等で治療する場合もあります。当院ではダイナバーティーシステム(咬合器上での診断器)を使い、模型診断に応じた治療内容の提案を致します。
また、スプリントを使用して改善傾向がみられるかどうかを確認した上で、治療を開始するかどうかを決定する場合もあります。
なお、噛み合わせ治療は健康保険がきかない場合があります。治療費用は治療の内容により異なりますので、まずは一度ご相談ください。