顎関節症
顎関節症とは
上顎と下顎をつないでいる部分を顎関節といいます。 顎関節や周囲の組織が痛くなったり、雑音がしたり、お口が開かなくなったりする疾患を総称して顎関節症と呼んでいます。
顎関節の特徴
- 顎関節は左右1対になっている。その1対の関節が強調して動く。
- 噛み合わせの機能を持つ歯とつながっている。
- 回転運動、滑走運動をする。
顎関節は他の関節にはない、特殊な関節であることがわかります。
顎関節症の原因
様々な要素が複雑に影響しあって発症します。
- 関節円板のずれや損傷など、顎関節部の異常
- 咬合の異常
- 咀嚼筋の緊張、けいれんなどの異常
- 咀嚼筋を制御する神経機構の異常
- 歯ぎしり、くいしばり、頬杖などの悪習癖による顎関節の持続的負担過重
- 精神的ストレス、心理的要因による咀嚼筋の過度の緊張亢進
- その他、全身的な不調・異常による筋の緊張・けいれんなど
ここで注目したいのが、ストレスです。精神的要因にて顎関節症を引き起こすことが多く見られます。カウンセリングにて治癒する場合があります。
顎関節痛や雑音はどのようにして起こるのでしょうか。
左:健康な人 右:顎関節症

健康な人では関節上部にある関節円板が、関節の真上にあるのがわかります。 顎関節症の人では関節円板がずれているのがわかります。また、数か月この状態だと、関節円板は変形し元に戻らなくなってしまいます。
関節円板のずれは様々で、その方向によって症状が変化します。
顎関節症が原因の頭痛、肩こりについて
左:健康な人 右:顎関節症

顎運動には様々な筋が働いています。筋群は互いに協調しつつ効率よく働いています。顎関節症になると協調が妨げられ、筋緊張、疼痛が生じるようになります。ときに痛みは頸部、背部に広がり肩こりを起こしたり頭痛を誘発することがあります。
治療方法
診査、診断
顎関節の状態がどのような状態かを把握し、診断します。
治療方法
スプリント療法・顎関節マニプレーション・顎運動トレーニング等を組み合わせて治療を行います。